【名古屋】見えない出口。先発復帰した田口は「同じような失点、ミスを繰り返している」とバッサリ

2016年08月14日 本田健介(サッカーダイジェスト)

約2か月ぶりの先発復帰も勝利には結びつかず。

味方に指示を飛ばす田口。中盤の2列目、途中からはボランチとして奮闘した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第2ステージ8節]名古屋0-2浦和/8月13日/豊田ス
 
【名古屋 0-2 浦和 PHOTO】武藤、ズラタンの2ゴールで浦和が勝利、名古屋は白星が遠く…

 5-4-1という守備的なシステムを採用しながら浦和に攻め込まれる苦境に、周囲を鼓舞し続けたのは、左膝の負傷から約2か月ぶりに先発復帰した田口だった。キャプテンマークを巻いた背番号7は、中盤2列目でピッチに立つと、広い視野を活かして的確にパスをつなぎ、前線で組んだ永井と和泉と連係しながら攻め上がった。
 
 1点を先行された後半の途中からはボランチにポジションを移し、必死にボールを奪おうと動き回った。しかし、チームは87分にロングボール1本で浦和のズラタンに追加点を奪われて0-2で敗れた。リーグ戦で勝利を掴んだのは3か月以上前で、16戦未勝利となり、スタジアムからはブーイングよりも悲しみに包まれた叫びのような声が選手たちに降り注がれた。
 
 久々に90分間を戦い終え、田口は憤りを抑えるように試合を振り返った。
 
「(チームは)組み立ての部分で焦っちゃうところがありました。みんな狙いすぎだという感じです。試合が終わってからは、まずはボランチを経由してほしいと言いました。SBにすぐにつけてもなにも起こらないし、一回相手を寄せてからサイドを使ったりしないと難しいのが現状です。
 
(5-4-1は)失点しないことを考えながら、前節の広島や浦和は(3-4-2-1を敷く)特殊な相手ということを踏まえて採用しましたが、前に負担がかかるのは理解しています。ただ、簡単に失点しすぎだと思います。同じような形での失点、ミスが続いていますが、毎試合こういうことをやっているようだと勝てません。
 
 しかし、下を向いていてもしょうがないです。その想いは試合後に伝えました。前を見て切り替えてやっていかないと、ズルズルとずっと勝てないままだと思います。メンタル的なところも含めてこの1週間で準備したいです」

次ページポジティブに切り替えるしかない。

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