U-17W杯は今大会から“新フォーマット”へ。48か国参加の大舞台に挑む、U-17日本代表の注目プレーヤーは? 攻撃陣に将来性豊かな選手が揃う

2025年11月03日 松尾祐希

決勝以外はトレーニング施設で開催

U-17W杯に挑む廣山ジャパン。写真:松尾祐希

 11月3日にU-17ワールドカップがカタールで幕を開ける。廣山望監督が率いるU-17日本代表は隣国であるUAEでのトレーニングを経て、開催地での最終調整に入った。

 そんなチームの状態について記す前に、触れておくべき点がある。今大会からフォーマットが一新された点だ。

 2年前の前回大会までは2年に1回の開催。24か国の参加で、全試合においてスタジアムを使用していた。しかし、今回から大幅にリニューアル。毎年開催となり、参加国が48か国に拡大され、12組に分かれてグループステージを戦うレギュレーションとなった。

 ノックアウトステージには、各組上位2チームと各組3位の上位8チームが進む。ラウンド32からスタートするため、決勝までの最大試合数は1つ増えて8試合となった。また決勝以外の試合は、トレーニング施設で行なわれる点も新フォーマットの特徴だ。
 
 そうした変更点とともに、9月10月にかけて開催されたU-20W杯と同じく、U-17W杯ではFVS(リクエスト方式のビデオ判定)が採用されている。「U-20ワールドカップの情報を共有している」と廣山監督が明かしたように、直近で得た情報をベースにしながら日本は準備を遂行。新たな施策も含め、"新"U-17W杯はどのように大会が進められていくか注目が集まる。

 そうした状況下で日本はグループBに入り、3日の初戦でモロッコ、6日の第2戦でニューカレドニア、9日の第3戦でポルトガル代表と対戦する(いずれも現地時間)。

 U-20W杯は一線級の選手を呼べていないチームが多かったが、U-17世代は所属クラブで主力に定着していない選手が多い側面と、海外移籍が解禁される前の見本市としての価値も含め、比較的にメンバーを揃えやすい。モロッコとポルトガルもメンバーが揃っており、一筋縄ではいかない難敵だろう。とはいえ、骨がある相手と公式戦で対戦できるのは選手にとって財産になる。真剣勝負の場でしか得られない"本物の強度"や"プレッシャー"を味わえるはずで、強豪国に揉まれてこそ成長スピードが加速するのは確かだ。
 

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