【磐田】いよいよプラチナ世代の大器が欧州へ。小林祐希がオランダ1部ヘーレンフェーンに完全移籍

2016年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季12位のヘーレンフェーンは立て直しを図るシーズン。

ついに欧州移籍を実現させた小林。8月13日のホームG大阪戦が磐田での最後の試合となる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ジュビロ磐田は8月12日、攻撃陣の大黒柱として急成長を見せているMF小林祐希が、オランダ1部のへーレンフェーンに完全移籍することをクラブ公式HPで発表した。
 
 今夏、幾度となくオランダへの移籍が取り沙汰されてきた小林だが、ついにクラブ間での合意に至った。磐田としての所属は8月13日(土)の第2ステージ8節・G大阪戦までとなる。G大阪戦終了後にピッチで小林からの挨拶が行なわれる予定だ。
 
 小林は1992年生まれの、いわゆる"プラチナ世代"だ。Jリーグ開幕前夜に生を受けたこの世代の選手には、欧州移籍を果たした宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)、武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)を筆頭に、柴崎岳、土居聖真(ともに鹿島)、宮市亮(インゴルシュタット/ドイツ2部)、杉本健勇(C大阪)ら、数多くのタレントが存在する。とりわけ小林は、宇佐美らとともに若年層から年代別代表に選抜され続け、大きな期待を寄せられてきたひとりと言える。
 
 東京Vユースからトップ昇格した小林は、2年目で主将を任され10番を着ける重責を担う。しかし、シーズン途中の8月に磐田にレンタル移籍。磐田での1年目は途中加入でJ1リーグの11試合に出場したものの、翌年は1試合の出場にとどまりチームもJ2降格の憂き目を味わった。
 
 しかし磐田での3シーズン目となった2014年には定位置を掴み、36試合出場で2得点と結果を残す。翌15年シーズンには、40試合・6得点の成績で、J1昇格にも主軸として大きく貢献した。
 
 今季は8月12日時点で、J1リーグ23試合に出場し5得点をマーク。日本代表のハリルホジッチ監督も、その攻撃センスでチームを牽引するプレーぶりに注目して今年6月のキリンカップに初招集すると、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では代表デビューを飾っている。
 
 そして今夏、ついに自身が目標としてきた欧州移籍を実現した。移籍先のヘーレンフェーンは、昨季オランダ1部のエールディビジで12位と低迷。今シーズンの立て直しを図るためにも、小林に対する期待は大きいはずだ。
 
 その小林は、クラブを通じて以下のコメントを残している。
「このたび、SCヘーレンフェーンに移籍することになりました。20歳の夏にジュビロに来てから、丸4年が経ちました。試合になかなか絡めなかった時期が長かったのですが、出会った多くのスタッフ、チームメイト、サポーターに支えられて、苦しい時期を乗り越えて来ることができました。小林祐希という生意気なガキに温かく広い心で接してくれたスタッフ、チームメイトには、本当に感謝しています。そして、良い時も悪い時も常に応援してくれたサポーターの皆様にも、心から感謝しています。もっと伝えたい事があるのですが、ダラダラと長い文になってしまうので、このくらいにしておきます! 行ってきます!」
 
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