ガンバ大阪スペシャル対談! 遠藤保仁×藤春廣輝「ホーム吹田で初タイトルを」

2016年08月10日 高村美砂

僕は「ハルを代表に選んだらいいのに」って言っていたからね(遠藤)

写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

――おふたりがG大阪でともにプレーして6シーズン目。互いのチーム内での存在感、プレーについて感じていることを聞かせて下さい。
 
遠藤 ハルはとにかくタフ。11年の加入時は、今のようなタフさはまだなかったけど、足はずば抜けて速かったからね。そういうスペシャルな武器を持っているのは魅力だったし、コンスタントに出場し始めたあたりから、そのスピードを上手くチームに落とし込めるようになった。
 
ちなみにハルが去年、代表に選出される前から、僕は「ハルを代表に選んだらいいのに」って言っていたからね……今ちゃんに(笑)。対世界において、SBはスピードがないと話にならないし、ハルは怪我にも強いからいいだろう、と。
 
藤春 怪我は確かに少ないけど、試合後の身体はヤバい状態です(笑)。下手したら足の先から付け根まで、隙間なく湿布を貼って家に帰ることもしょっちゅうで……特に去年は一番、足が悲鳴を上げていました。
 
ACLも含め、プロになってから出場試合数が一番多く、試合後の足のつりかたが尋常じゃなくて。基本的に、自分のプライドとして「足がつって交代」はあり得へんから、試合中は気持ちで乗り切るけど、試合後は歩くのすら辛い状態になります。
 
遠藤 でも以前は試合中に足をつっていたと考えれば、進歩やな(笑)。そのへんは試合を戦うことで鍛えられたんじゃない? 12、13年のリーグ戦はフル出場したはずやけど、90分間を毎試合、1年を通して出続けるってかなり大変だからね。もともとの"走る"資質に、試合で培った体力、持久力が付いて、かつ試合やリーグにも慣れてきたことが、タフさにつながったんだろうな。
 
藤春 あと、13年に(長谷川)健太さんが監督に就任されて以降、守備についてかなり言われるようになったのも大きかったです。それまで、攻撃に比重を置くプレースタイルでしたが、守備のポジショニングなどを細かく指導されて守備意識が向上し、代表につながったと思っています。
 
相変わらず代表でもガンバでも似たようなことを、例えば「サイドチェンジに対する寄せは速いけど、最後、相手のクロスに足を当てるところまでもう一歩寄せろ」と言われているし、そこは今後の課題です。

次ページ前半戦はチームとして攻撃のバリエーションが少なすぎました(遠藤)

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