「みんな苦しい」プロ13年目でキャリア史上初の“2ゴール目”。キャプテンが“魂の一撃”に込めた思い【横浜FM】

2025年09月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「このチームを守りたい」

FC東京戦で見事なダイビングヘッドを決めた喜田。写真:永島裕基

 2025年9月28日、横浜F・マリノスがFC東京に勝利。一時は3−0とリードしながらも最終盤に2点を返されてヒヤリとしたが、どうにか3−2で逃げ切った。そんなスリリングな試合、まさに"魂の一撃"で貴重な先制点を決めたのがキャプテンの喜田拓也である。

 51分、左サイドからの角田涼太朗のクロスに見事なダイビングヘッドで合わせた喜田。「なぜボランチの選手があそこに?」との疑問もあるが、本人曰く「角田を信じていた」。クロスがゴール前に上がってくると信じて、エリア内で待ち構えていたのである。今季リーグ戦でこれが2ゴール目。プロ13年目の喜田にとって、リーグ戦に限ればキャリア史上初の"複数得点"だ。

 残留争い真っ只中というタイミングで、貴重なゴール。大事なところで結果を出せた点について問われた喜田は、次のように答えた。

「このチームを守りたい思いは常にあります。みんな苦しいですし、クラブに関わる人全てがもがいている中で、チームがひとつになるにはピッチに立つ自分たちが戦う姿勢を示すこと。自分がああやって表わすことがこの状況だからこそ大切だなと」
 
 この日の勝利で17位をキープした横浜FMだが、18位の横浜FCとは同勝点(31)。だからこそ、喜田は「大きな重圧」を抱えている。

「このクラブの大きさも素晴らしさも理解しているからこそ思い入れがある。自分の力でチームを浮上させたい気持ちはあるけど、それだけでは十分じゃなくて、他の選手がチームを引っ張ったり、熱量を持つのがここから大事になります」

 俺と同じ熱量でチームを引っ張ってくれ。あのダイビングヘッドには、そんなメッセージが込められていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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