「マンUの次に矢面に立たされている」プレミアで低迷する古豪に英国人記者が言及「ファンによるデモが行なわれた」【現地発】

2025年09月24日 スティーブ・マッケンジー

パレスに1-2で敗戦

今季4敗目を喫したウェストハムのポッター監督。(C)Getty Images

 9月20日、私はプレミアリーグ第5節のウェストハム対クリスタル・パレスを取材するため、ロンドン・スタジアムに足を運んだ。

 ウェストハムは開幕から4試合を終えて1勝3敗の18位。ハマーズファンの私としては受け入れられない状況だ。このチームは同じロンドンのアーセナルやチェルシー、トッテナムといったビッグクラブこそが競うべき相手だと考えているが、今やクリスタル・パレスやブレントフォードといった相手にも苦戦している。

 ウェストハムは昔から、ファンの熱狂的な応援が後押しとなり、戦績向上の大きな支えとなっていたが、今はそれほどの盛り上がりがなく、問題はこれが習慣化していることだ。パレスとの試合前には、クラブの現状に抗議するハマーズファングループによるデモも行なわれていた。また不満の表れとして、スタジアムはかなりの空席が目立っていた。

 ウェストハムと同じようにここ数年、調子が上がらないマンチェスター・ユナイテッドは"マンチェスター・ユナイテッド"であるがゆえに、現在、プレミアリーグで最も批判を浴びているが、ラジオ局や新聞などメディアのコラムでは、ユナイテッドの次に矢面に立たされているのがウェストハムである。
 
 一方、オリバー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスは、ここまで今季の公式戦8戦無敗と好調を維持している。この流れに乗るように、日本代表MF鎌田大地は出場機会を増やし、パレスのファンからの支持を集めている。加入当初は不安定なパフォーマンスが目立ったが、プレミアに上手く順応したようだ。

 その鎌田はCKのキッカーを任されており、それは彼がチームでどれだけ序列を上げているかを物語っている。今回のゲームでは37分に、その鎌田のCKからジャン=フィリップ・マテタの先制点が生まれた。前半はこのままパレスの1点リードで終了。当然のことながら、ハーフタイムに入る際にはハマーズファンから大ブーイングが起こった。

 迎えた後半、意地を見せたいホームチームは49分、ジャロッド・ボーウェンがヘディングシュートを決めて試合を振り出しに戻す。しかし69 分に鎌田がゴール前で身体を張り、こぼれ球に反応したタイリック・ミッチェルがボレーを叩き込み、パレスが2-1と再びリード。結局、試合はこのまま終了した。

 この結果は、ポッター監督の進退に小さな影響を与えるのは間違いない。しかし彼を解雇したとしても、今のひどい状況を改善できる人材はいるのかという問題がある。一ハマーズファンとして今後の展開を見守りたいと思う。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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