「モウリーニョは投獄すべきだ」とマンUでのチーム作りに巻き上がる非難の嵐!

2016年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユナイテッドのやり方は世界中のクラブの手本とならない」

モウリーニョから戦力外通告を受けたのは、シュバインシュタイガーに加えてアドナン・ヤヌザイ、ティモシー・フォス=メンサーなど若手の有力株。いずれもトップチームから外されている。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ新監督がバスティアン・シュバインシュタイガーに対して行なった処遇に、各所から非難の声が上がっている。

 2015年夏にユナイテッドと3年契約を結んだシュバインシュタイガーは現在、「私のプランに入っていない彼らには1分たりとも出場時間を与えない」とする新任のモウリーニョ監督の意向によって戦力外に。プレシーズンのメンバーには含まれておらず、トップチームの練習参加も許されず、U-23チームに帯同している。

 そんな、元ドイツ代表主将に対する冷遇を見た、国際プロサッカー選手会(FIFPro)のメンバーのデヤン・ステファノビッチ弁護士は英メディア『BBC』の取材に対して、「明らかにバスティアンのやる気をそぐためのものだ。我々の刑法なら、いじめやハラスメントがあれば禁固刑で、最大3年の収監だ」とモウリーニョ監督を厳しく非難した。
 
 また、同じFIFProのメンバーであるレイモンド・バールド氏は『スカイ・スポーツ』の取材で、「ユナイテッドはシュバインシュタイガーに移籍を強いている。世界中のほかのクラブにとって良い手本とならない」と主張した。
 
 さらにシュバインシュタイガーを気遣うコメントを残したのは、古巣バイエルンの関係者たちだ。
 
 カール=ハインツ・ルムメニゲCEOは、「信じられないね。今回のようなことはバイエルンでは絶対起きないことだ」とユナイテッドとモウリーニョのチーム作りを批判している。
 
 シュバインシュタイガーを2002年にトップチームデビューさせたオットマー・ヒッツフェルト氏も「尊敬すべき選手に対して敬意を欠いている。私にとって奇妙な方法だよ」と、リスペクトに欠けると断罪した。
 
 優勝請負人として名を馳せるモウリーニョ監督だが、少数精鋭のチーム作りを行なうため不満分子を生むことも少なくない。2013年にはR・マドリーでイケル・カシージャス、ペペなど主力と衝突し、辞任を余儀なくされた。
 
 ユナイテッドでも早々にチーム構成を明確にしたモウリーニョのやり方は、はたして上手くいくのか、それとも崩壊に向かうのか――。
 
 新生ユナイテッドの公式戦初陣は、8月7日(現地時間)に行なわれるレスターとのコミュニティーシールドだ。
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