「カレーラスの衝撃」マドリーの新左SBを地元紙が絶賛! 「高額移籍金への批判は遠い昔」

2025年09月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「マルセロほどの攻撃センスはないが…」

今夏加入ながら瞬く間にマドリーの左SBの定位置を確保したカレーラス。(C)Getty Images

 今シーズン、レアル・マドリーは大きな改革に踏み切った。4年間続いたカルロ・アンチェロッティ政権に終止符を打ち、クラブOBのシャビ・アロンソを新監督に招聘。

 補強では、イングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドをはじめ、ディーン・ハイセン、アルバロ・カレーラス、フランコ・マスタントゥオーノと、総額1億6000万ユーロ(約264億円)超えの大型補強を敢行した。

 その新戦力の中で、すでに定位置を獲得したと言えるのがハイセンとカレーラスだ。前者は両足を遜色なく扱うCBで、類稀な足下のスキルを活かし、最終ラインの司令塔としてビルドアップに欠かせない存在となっている。

 一方、カンテラ時代から5年ぶりの復帰となったカレーラスも、ここまで公式戦全試合フル出場と、こちらもハイセン同様に最終ラインに不可欠な戦力だ。そんなカレーラスの活躍ぶりを、スペイン紙『マルカ』が「カレーラスの衝撃」という見出しをつけて報じている。

 現地時間9月16日に行なわれたチャンピオンズリーグのマルセイユ戦(リーグフェーズ1節)で、相手のキープレーヤーであるメイソン・グリーンウッドをほぼ完璧に封じ込めた守備を称賛。

「屈強なディフェンダーであると同時に、集中力を高く保ち、試合の流れに応じて決断力を発揮したり、巧みにボールをパスしたりと、つねに冷静沈着なプレーを見せる」と評した。

 さらに攻撃面では「マルセロほどの攻撃センスはない」としながらも、「縦へのドリブルで相手DFのバランスを崩すことが多く、また左ウイング(ロドリゴorヴィニシウス)とのコンビネーションも悪くない」と、及第点を与えている。

 

 当初はマドリーがカレーラス獲得に5000万ユーロ(約82億5000万円)を投じたことに対する批判の声も多かったが、「そうした議論はいまや遠い昔のように思える」と伝えている。

 ここ数シーズンはフェルラン・メンディがマドリーの左SBを担うことが多かったが、故障による離脱が多く、昨シーズンはフラン・ガルシアが最も長い出場時間を得ていた。メンディは依然として離脱中で、F・ガルシアも今シーズンは約20分の出場のみ。

 3選手による熾烈な定位置争いが繰り広げられる可能性もあった左SBだが、カレーラスがメンディとF・ガルシアを一気に追い抜いたと言っていい。マジョルカ戦ではライン上でのスーパークリアで失点を防ぐなど、パフォーマンスも驚異的だ。

 ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるスペイン代表に呼ばれるのも時間の問題だろう。現状"ラ・ロハ"の左SBはチェルシーのマルク・ククレジャが不動の地位を築いていて、そのバックアップにレバークーゼンのアレハンドロ・グリマルド。さらにバルセロナのアレハンドロ・バルデも控えているという状況だが、カレーラスにはそこに割って入るだけの実力が十分にある。

 もちろん、言うまでもなくマドリーでハイパフォーマンスを維持し続けることが重要だ。そうすればデ・ラ・フエンテ監督も無視できない存在になり、来年に迫った北中米ワールドカップ出場にも近づくだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部


【動画】カレーラスがマジョルカ戦で見せた"神クリア"

次ページ【動画】カレーラスがマジョルカ戦で見せた”神クリア”

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事