長崎相手に優勢も惜敗の大宮。次戦以降はU-20W杯参加のDF市原吏音が不在も、長澤監督は“代役に”自信「期待してもらいたい」

2025年09月14日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「選手はいます。ずっと準備をしています」

U-20ワールドカップ出場のため、長崎戦を最後にチームを離れる市原。写真:永島裕基

 9月13日に開催されたJ2第29節で、RB大宮アルディージャはV・ファーレン長崎とホームで対戦。19分に山口蛍のゴールで先制されると、30分に豊川雄大のヘディング弾で追いついたが、45+3分にCKからエジガル・ジュニオの得点で勝ち越される。後半は攻め込んだものの、ゴールが遠く、1-2で敗れた。

 痛恨の敗戦となったが、シュート数は18本対10本、うち枠内シュートは6本対3本、ゴール期待値では1.72対0.88で、内容では相手を上回っていた。

 長崎の高木琢也監督も、「押し込まれる時間帯が多いなかで、大宮さんは気持ちもプレーも洗練され、なかなか自分たちのペースにできなかった。唯一、ペースが握れたのは得点が入った時というくらい、本当に苦しいゲームでした」と試合を振り返っている。

 では、なぜ大宮は勝てなかったのか。

 長澤徹監督は、守備では前半のラストプレーをポイントに挙げ、FKからE・ジュニオに頭で決勝点を決められたシーンを、こう悔やんだ。

「唯一、緩くなった。いろいろな面でディテールのところ。ファウルを与えるプレーから始まって、ちょっと緩かった」

 攻撃では、クロスの際に「枚数が少なかった」と話し、ボックス内に入る選手の人数不足を指摘した。
 
 これで2連敗となり、J1プレーオフ圏外から弾き出されて7位に後退した。

 ガブリエウ、濱田水輝、イヨハ理ヘンリーとCBに怪我人が続出しているなか、次戦からは最終ラインの軸となっている市原吏音がU-20ワールドカップ出場のため、最長で約1か月間、チームを離れる。

 それでも57歳の指揮官は、自信を覗かせた。

「吏音には僕のプランもあるので、『途中で帰ってきてほしくない。最後までいてください』と伝えた。選手はいますので。次に出てきた選手が、それ以上の活躍をして勝点を挙げていくのも、ずっと準備をしていますので。来週、サポーターの方も楽しみに、その選手に期待してもらいたいです」

 送り出される市原は、「大宮を代表していくので、恥じないプレーをしたいです。自信を持って、ワールドカップを楽しめればいい。自分がしっかりやったうえで、こっちでは仲間たちを信じて、戦っていきたいです」と述べた後、力強く「行ってきます」と締めた。

 大宮の次戦は9月20日、ホームでFC今治を迎え撃つ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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