ループシュートを両手で叩き落とす
飽くなき向上心で真摯にサッカーに取り組む浦和ユースのマルコム。写真:安藤隆人
2か月の中断期間を経て、再開戦となったプレミアリーグEAST第12節。柏の葉公園総合競技場で行なわれた流通経済大柏vs.浦和レッズユースの一戦で、浦和期待の2年生GKがビッグセーブを連発し、チームに勝点1をもたらした。
浦和ユースのGKマルコム・アレックス恵太は、186センチのサイズとずば抜けた反射神経を活かしたセービングを得意とし、今年6月にはトップチームのクラブW杯にメンバー登録されていた。後期開幕前の8月にはトップチームの練習に3週間帯同し、そこで掴んだ大きな経験を、流通経済大柏戦でフルに発揮してみせた。
開始早々の13分にMF蔦澤洋紀のゴールで先制し、1-0で迎えた後半にとてつもない存在感を放った。
63分に流通経済大柏のFW大藤颯太にペナルティエリア内から放たれた枠内シュートに抜群の反応を見せて、ワンハンドでバーの上に弾き出した。さらに66分には抜け出した大藤と1対1になるが、大藤が放ったループシュートを完全に読み切って、両手で叩き落とした。
81分に左FKから浦和ジュニアユースの先輩でもあったFWオゲデベ有規に同点弾を浴びるが、その後、逆転を狙って猛攻を仕掛けた相手の前に再び立ちはだかった。84分には左からのクロスを横っ飛びでキャッチし、88分にはMF古川蒼真と1対1になるが、古川のシュートを読み切ってスーパーセーブ。後半だけで9本のシュートを浴びながらも、1点に抑えてみせた。
「プレミアの前期の最後の方にずっと試合に出られなくて、クラセン(日本クラブユース選手権)で再び勝ち取ったスタメンの座なので、僕が後期で最初から見せないと、すぐにポジションを奪われる危機感を持っています」
浦和ユースのGKマルコム・アレックス恵太は、186センチのサイズとずば抜けた反射神経を活かしたセービングを得意とし、今年6月にはトップチームのクラブW杯にメンバー登録されていた。後期開幕前の8月にはトップチームの練習に3週間帯同し、そこで掴んだ大きな経験を、流通経済大柏戦でフルに発揮してみせた。
開始早々の13分にMF蔦澤洋紀のゴールで先制し、1-0で迎えた後半にとてつもない存在感を放った。
63分に流通経済大柏のFW大藤颯太にペナルティエリア内から放たれた枠内シュートに抜群の反応を見せて、ワンハンドでバーの上に弾き出した。さらに66分には抜け出した大藤と1対1になるが、大藤が放ったループシュートを完全に読み切って、両手で叩き落とした。
81分に左FKから浦和ジュニアユースの先輩でもあったFWオゲデベ有規に同点弾を浴びるが、その後、逆転を狙って猛攻を仕掛けた相手の前に再び立ちはだかった。84分には左からのクロスを横っ飛びでキャッチし、88分にはMF古川蒼真と1対1になるが、古川のシュートを読み切ってスーパーセーブ。後半だけで9本のシュートを浴びながらも、1点に抑えてみせた。
「プレミアの前期の最後の方にずっと試合に出られなくて、クラセン(日本クラブユース選手権)で再び勝ち取ったスタメンの座なので、僕が後期で最初から見せないと、すぐにポジションを奪われる危機感を持っています」
プレミア開幕戦こそスタメン出場を果たすが、そこからは3年生GK大槻久翔との併用が続いた。そして第9節の鹿島アントラーズユース戦に先発してから、第10節と11節は再び大槻にスタメンを奪われ、チームも今季初の2連勝を手にしていた。
「定位置を掴めなかったのが本当に悔しかった。なので、筋トレを徹底したり、長所であるキックをもっと磨くために、全体練習の後にひたすら蹴ったり、反応や立ち位置、セービングなど、すべての面で上に行けるように、この夏はガムシャラに自分の成長に取り組んできました」
こうした努力が実り、クラセンでは3試合すべてにスタメン出場。定位置を奪い返したが、チームは1勝2分けで2位となり、グループリーグ敗退となってしまった。
「ただレギュラーを掴むだけではなく、勝たせられる選手にならないといけない」と決意を新たにしたマルコムは、3週間のトップチーム帯同のチャンスを1分、1秒も無駄にしまいと意欲的に取り組んだ。
「自分の中でアピールのチャンスしかない時間で、西川周作さんや牲川歩見さんをはじめ、ゴールキーパーの皆さんが本当に優しく接してくれた。それに甘えずに、真似すべきところは真似しながら、より吸収していこうと思って挑みました」
感銘を受けたのはポジショニングとクロス応対、そしてキックの部分。「ゴール前などでバタバタした展開の時に、ステップをごまかさずに一歩一歩、冷静かつ丁寧にやることの大切さを学んだ」。トップのGKは常にどんなボールが来てもいいように、体勢を整えながら、状況に合わせたステップを踏んでいた。
「みんな自分の手が届く範囲をきちんと把握したうえでプレーしていたので、それを見て僕も自分のプレーエリアを把握して、それをより広げようという意識を持てました」
キックの面でも「力任せになるのではなく、身体の使い方、ボールの高さ、蹴る箇所など本当に細かいところまで習いました」と、J屈指のキック精度を誇る西川から極意も教えてもらった。
「定位置を掴めなかったのが本当に悔しかった。なので、筋トレを徹底したり、長所であるキックをもっと磨くために、全体練習の後にひたすら蹴ったり、反応や立ち位置、セービングなど、すべての面で上に行けるように、この夏はガムシャラに自分の成長に取り組んできました」
こうした努力が実り、クラセンでは3試合すべてにスタメン出場。定位置を奪い返したが、チームは1勝2分けで2位となり、グループリーグ敗退となってしまった。
「ただレギュラーを掴むだけではなく、勝たせられる選手にならないといけない」と決意を新たにしたマルコムは、3週間のトップチーム帯同のチャンスを1分、1秒も無駄にしまいと意欲的に取り組んだ。
「自分の中でアピールのチャンスしかない時間で、西川周作さんや牲川歩見さんをはじめ、ゴールキーパーの皆さんが本当に優しく接してくれた。それに甘えずに、真似すべきところは真似しながら、より吸収していこうと思って挑みました」
感銘を受けたのはポジショニングとクロス応対、そしてキックの部分。「ゴール前などでバタバタした展開の時に、ステップをごまかさずに一歩一歩、冷静かつ丁寧にやることの大切さを学んだ」。トップのGKは常にどんなボールが来てもいいように、体勢を整えながら、状況に合わせたステップを踏んでいた。
「みんな自分の手が届く範囲をきちんと把握したうえでプレーしていたので、それを見て僕も自分のプレーエリアを把握して、それをより広げようという意識を持てました」
キックの面でも「力任せになるのではなく、身体の使い方、ボールの高さ、蹴る箇所など本当に細かいところまで習いました」と、J屈指のキック精度を誇る西川から極意も教えてもらった。