リーグ戦で3戦4発と凄まじいスタートダッシュ
メキシコ戦で1トップ先発が有力視される上田。クラブの好調を代表のピッチでも示せるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)
日本代表のアメリカ遠征で初戦となる現地9月6日のメキシコ戦が迫ってきた。チームは4日のトレーニングでも冒頭以外は非公開で調整。森保一監督と選手たちは、確実に臨戦態勢に突入しつつある模様だ。
そこで1つ、気になるのがFW陣の現状。今回はご存じの通り、上田綺世(フェイエノールト)を筆頭に、北中米ワールドカップ・アジア最終予選でチーム最多タイの4ゴールを叩き出した小川航基(NEC)、今季からボルシアMGで新たなキャリアを踏み出した町野修斗、左ウイングバック兼務の前田大然(セルティック)、国内組のパリ世代・細谷真大(柏)の5人が名を連ねている。
だが、4日のクロス&シュートのトレーニングを見ると、前田だけは左ウイングバックに固定されていた。つまり今回はそちらに専念する公算が大だということ。9月シリーズのFWは実質的に4枚で、彼らを森保監督がどのように使いながら結果を出していくのか。それが大いに注目されるところだ。
指揮官がファーストチョイスと位置付けているのが上田だ。彼は新シーズンのフェイエノールトで、リーグ戦で3戦4発と凄まじいスタートダッシュを見せている。現地報道によれば、ロビン・ファン・ペルシ監督も「ペナルティエリア内での動きがどんどん良くなっている。背後に敵を背負った状態でもスペースを効果的に使っていて、素晴らしい仕事をしてくれている」と絶賛したという。
直近の8月31日のスパルタ戦では2ゴールを奪っているが、その1点目を見ると、味方の縦パスを巧みに引き出し、反転しながらDFのマークを外して右足を振り抜く形だった。単にシュートの迫力があるだけでなく、動き自体が以前に比べて速くなっている印象だ。それ以外の得点を見ても、こぼれ球への反応の速さや鋭さが際立っていて、今は乗りに乗っている状態と見ていい。
そこで1つ、気になるのがFW陣の現状。今回はご存じの通り、上田綺世(フェイエノールト)を筆頭に、北中米ワールドカップ・アジア最終予選でチーム最多タイの4ゴールを叩き出した小川航基(NEC)、今季からボルシアMGで新たなキャリアを踏み出した町野修斗、左ウイングバック兼務の前田大然(セルティック)、国内組のパリ世代・細谷真大(柏)の5人が名を連ねている。
だが、4日のクロス&シュートのトレーニングを見ると、前田だけは左ウイングバックに固定されていた。つまり今回はそちらに専念する公算が大だということ。9月シリーズのFWは実質的に4枚で、彼らを森保監督がどのように使いながら結果を出していくのか。それが大いに注目されるところだ。
指揮官がファーストチョイスと位置付けているのが上田だ。彼は新シーズンのフェイエノールトで、リーグ戦で3戦4発と凄まじいスタートダッシュを見せている。現地報道によれば、ロビン・ファン・ペルシ監督も「ペナルティエリア内での動きがどんどん良くなっている。背後に敵を背負った状態でもスペースを効果的に使っていて、素晴らしい仕事をしてくれている」と絶賛したという。
直近の8月31日のスパルタ戦では2ゴールを奪っているが、その1点目を見ると、味方の縦パスを巧みに引き出し、反転しながらDFのマークを外して右足を振り抜く形だった。単にシュートの迫力があるだけでなく、動き自体が以前に比べて速くなっている印象だ。それ以外の得点を見ても、こぼれ球への反応の速さや鋭さが際立っていて、今は乗りに乗っている状態と見ていい。
かつて鹿島でチームメイトだった早川友基(鹿島)が「鹿島でやってた時も、十分(シュートスピードが)速いなと思ってましたけど、たぶん、海外に行ってよりパワーアップもしてる。とにかく速いし、重いです」と驚き半分に語った通り、27歳の点取り屋は目に見える進化を遂げているのだ。
そんな絶好調FWを森保監督が格上のメキシコ相手に使わないはずがない。満を持して上田を1トップに抜擢するだろう。そこで上田が考えなければいけないのは、いかにして相手DF陣のマークを剥がすか。
4-3-3をベースとするメキシコの両CBは、ヨハン・バスケス(ジェノア)とセサル・モンテス(ロコモティフ・モスクワ)が有力。バスケスは182センチで上田とほぼ同じだが、モンテスが191センチの長身。単純なクロスの競り合いでは分が悪い。
だからこそ、所属クラブで見せているような巧みな駆け引きからフリーになる場面を、数多く作っていくことが肝要だ。もちろんシャドーや両ウイングバックとの関係性も重要だし、上田自身が個の力で強引にフィニッシュに持ち込んでくれれば、日本としてはかなり楽になる。
そういう世界基準のFWがこれまでの日本には少なかっただけに、今の上田には大きな期待が寄せられるのだ。
そんな絶好調FWを森保監督が格上のメキシコ相手に使わないはずがない。満を持して上田を1トップに抜擢するだろう。そこで上田が考えなければいけないのは、いかにして相手DF陣のマークを剥がすか。
4-3-3をベースとするメキシコの両CBは、ヨハン・バスケス(ジェノア)とセサル・モンテス(ロコモティフ・モスクワ)が有力。バスケスは182センチで上田とほぼ同じだが、モンテスが191センチの長身。単純なクロスの競り合いでは分が悪い。
だからこそ、所属クラブで見せているような巧みな駆け引きからフリーになる場面を、数多く作っていくことが肝要だ。もちろんシャドーや両ウイングバックとの関係性も重要だし、上田自身が個の力で強引にフィニッシュに持ち込んでくれれば、日本としてはかなり楽になる。
そういう世界基準のFWがこれまでの日本には少なかっただけに、今の上田には大きな期待が寄せられるのだ。