「ややこしすぎる」W杯欧州予選の仕組み。“予想外の国”がプレーオフ進出の可能性も

2025年08月14日 サッカーダイジェストTV編集部

複雑怪奇なプレーオフ

W杯ヨーロッパ予選の組分け。各組1位は本大会へ。画像:サッカーダイジェスト

 北中米ワールドカップのヨーロッパ予選が9月から本格的にスタートする。すでに数試合を消化したグループ(G~L)もあるが、ここで改めて勝ち抜け条件を整理したい。

 ヨーロッパの出場16枠は、ウクライナへの軍事侵攻でUEFAとFIFAの大会に無期限出場停止のロシア以外の54か国で争われる。グループA~Lの首位12チームがまず本大会出場で、各組の2位がプレーオフに進む方式だ。

 しかし、プレーオフ以降が複雑怪奇。プレーオフ進出の16か国は4つグループに分かれ、一発勝負のトーナメント戦(準決勝と決勝)を戦う。4か国で争うトーナメントが4つできると考えてもらえれば、イメージしやすいか。

 そのプレーオフに参加する12チームは、前述したとおり各組2位。では、残り4か国は? これが"ややこしすぎる要因"になる。というのも、2024−2025シーズンのUEFAネーションズリーグでベスト4のポルトガル、スペイン、フランス、ドイツは現時点で"プレーオフ進出"が確約されているのだ。
 
 例えば、ポルトガル、スペイン、フランス、ドイツは今回のヨーロッパ予選でグループ2位に入れなくても"この権利"でプレーオフに参戦できる。ただ、この4か国はいずれも2位以内に食い込む可能性が高い。

 ポルトガル、スペイン、フランス、ドイツが揃って2位以内の場合、空席となった"UEFAネーションズリーグ4枠"は同大会成績の次点国に繰り下げられる。そのため、予想外の国がプレーオフ進出の可能性もあるだろう。

 長々と説明したが、ポイントだけをまとめると以下の通りになる。

【勝ち上がり条件】
・ホーム&アウェー方式で戦う12グループの各1位が本大会出場。
・各組2位の12チームにUEFAネーションズリーグ成績上位4チームを加えた16か国がプレーオフに進出。そこから4グループに分かれ、トーナメント方式でそれぞれ勝ち上がった4か国が本大会出場。

 果たして、今予選(グループリーグは9月から11月、プレーオフは来年3月に開催)ではどんなドラマが生まれるのか。

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