悔やまれるのは…マリノス新エース候補が振り返る「本当にもったいない」ヴェルディ戦。J1得点王退団→ライバル加入「自分がサブなのは足りないから」

2025年08月10日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「前半戦、中々勝ててない時にずっと試合に出ていたので責任を感じている」

新戦力の谷村海那と代わって後半の頭から出場した植中朝日(左)。写真:滝川敏之

[J1第25節]東京V 1-0 横浜FM/8月9日/味の素スタジアム

 横浜F・マリノスが8月9日、夏の中断期間を経て東京ヴェルディと敵地で対戦。勝てば10日に今節を戦う湘南ベルマーレを抜き、暫定で降格圏を脱出できたものの、非常に手痛い1か月半ぶりの黒星を喫した。

 悔やまれるのが、後半の立ち上がりだ。ハーフタイム明けに谷村海那とジャンクルードに代え、親善試合のリバプール戦を含めて2戦連発中の植中朝日と、古巣対戦の渡辺皓太を送り込むと、続けざまにチャンスを作ったが、いずれもモノにできなかった。

 対してヴェルディは62分、FKの流れで谷口栄斗がヘッドでゴールを奪った。

 植中は試合後、勝負を分けた決定力に言及した。いかにチャンスで仕留めきるか。J1残留に向けて、自分たちの課題をこう語った。

「チームとしては決定機を作れていた。そこを決めないと...1本でああやってセットプレーでやられてしまって、負けてしまうと本当にもったいない。チャンスが作れてないわけではないので、そこは悲観しすぎないでいいと思うけど、数少ないチャンスで決めきれてないのが今の自分たち。自分も含めてしっかり仕留めきらないといけない」
 
 直近2年連続でJ1得点王のアンデルソン・ロペスが退団した今、パリ五輪を戦った23歳は新エース候補として期待される。ただ一方で、J2のいわきFCで抜群の得点力を発揮した谷村海那や、イスラエル代表FWディーン・デイビッドが新たに加入した。

 植中はここ2試合ベンチスタート。まずはチーム内でのポジション争いを制す必要がある。

「自分が途中から入って結果を出して勝てれば、序列も覆せたと思う。やっぱまず、自分がチームにどう良い影響を与えられるかは常日頃考えている。もちろん、チームとして勝つことはそうだけど、自分が100%チームにどう貢献できるかをこの1週間でまた磨き上げていきたい。

 新加入選手が入ってきた影響もあって自分がサブなのは、足りないからこういう状況だと思うし、チームとしても全体的に足りてない。『自分の身を削ってでも』って気持ちを持ってやりたい」

 トップ下も担う植中は「前半戦、中々勝ててない時にずっと試合に出ていたので責任を感じている」とも口にした。今季はここまで4ゴール。在籍3年目で責任感の強い背番号14は、残り13試合で、得点数を二桁に乗せるほどの明確な結果を残せるか。

 チャンスを作り、確実に仕留める決定力が求められる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】好機逸、好機逸、好機逸…とにかく1点が遠かったヴェルディ戦

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