あきらめたらそこでJ2降格。マリノス主将の覚悟「ギブアップだけは絶対にない」「土俵際。目の前の試合で3Pを取っていくしか道はない」

2025年08月10日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「這いつくばってでも」J1に踏みとどまれるか

試合後、飯倉と共に歩く喜田(左)。写真:滝川敏之

[J1第25節]東京V 1-0 横浜FM/8月9日/味の素スタジアム

 18位に沈む横浜F・マリノスが8月9日、16位の東京ヴェルディと敵地で対戦。勝てば10日に今節を戦う湘南ベルマーレを抜いて17位に浮上し、暫定で降格圏を脱出したものの、62分に谷口栄斗に奪われた一発に泣き、接戦を落とした。

 試合後、最後に報道陣の前に姿を見せたキャプテンの喜田拓也は、「悔しいし、勝つには足りなかった」と無念さを露わに。今後、勝点3を積み重ねていくために、かの有名なフレーズ「あきらめたらそこで試合終了」とばかりに、改めて力強い決意を示した。

「折れずにひた向きにやり続けること。ここで下を向いて折れてしまえば、自分たちからギブアップすることになる。それだけは絶対にない。どちらにせよ、自分たちは土俵際だっていうのは変わらないので、もちろん危機感を持っている。目の前の試合でスリーポイントを取っていくしか道はないので、次の試合、それを達成するべく準備するしかない」
 
 CKの数は自分たちが4本に留まったのに対し、ヴェルディはなんと15本。また、失点もゴール前で与えたFKからだった。下部組織からマリノス一筋で、骨の髄までトリコールの30歳は具体的な改善点として、こうも伝えた。

「そもそもセットプレーの数が多いのは反省点。やむを得ないものもあるけど、自分たちのプレー次第で確実に何本かは減らせるのは間違いない。そこはチームとして改善しないといけない」

 数年前までは、ある種"横綱相撲"を取っていた名門は今、土俵際にいる。喜田が以前口にしたように、「這いつくばってでも」J1に踏みとどまれるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】守備対応はどうだったのか。ヴェルディ谷口栄斗に許したヘッド弾

【画像】移籍市場でサムライフィーバー!次々に欧州名門へ!2025年夏に海外で新天地を求めた日本人選手たち

次ページ【動画】守備対応はどうだったのか。ヴェルディ谷口栄斗に許したヘッド弾

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事