現地８月３日にベルギーリーグ第２節が開催され、日本人６選手を擁するシント＝トロイデンVV（STVV）が、強豪シャルルロワと対戦。小久保玲央ブライアン、畑大雅、山本理仁、伊藤涼太郎が先発し、今季からキャプテンを務める谷口彰悟は80分から出場、畑と共に今夏に加入した松澤海斗のデビューはお預けとなった。

　開幕節で伊藤敦樹が所属するヘントを３－１で下したSTVVは24分、伊藤の絶妙なワンタッチパスで抜け出した山本が、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これを伊藤が力強いシュートできっちり成功させ、２試合連続ゴールを奪う。

　しかし、41分にGK小久保の対応ミスもあり、ニコラ・シュトゥリッチに被弾。１－１で折り返すと、65分にシュトゥリッチが２枚目のイエローカードで退場となり、数的優位になったが、最後まで勝ち越し点は奪えず。開幕２連勝を逃した。
 

　伊藤は試合後、クラブ公式のインタビューに対応。「勝点３を取らないといけない試合だった」と切り出し、次のように振り返った。

「シャルルロワは本当に球際が激しく良いチーム。そこは警戒していたし、そういう相手に、なるべく相手のプレッシャーがかからないところで、上手くライン感で受けることを今日は意識してプレーしていた」

　PKを蹴る際は、背番号９のウルグアイ人FWアンドレス・フェラーリと、キッカーを巡って話をする姿があった。

「キッカーは自分と決まっていたけど、彼が『蹴りたい』と。僕も蹴りたい気持ちがあったし、すごい自信があって、PKの練習もしていたので、上手く決めれて良かった」

　勝利を重ねていくためには、チーム全体での得点力向上が求められる。早くも昨季の２ゴールに並んだ27歳の日本人MFは、８日に行なわれるデンデルとの次戦以降に向け、こう意気込みを示した。

「（相手が退場者を出して）ボールを持つ時間はかなり増えたけど、相手がだいぶ引いてきた時の今のチームの課題というか、押し込んだ時のクオリティや最後のアイデアがすごく足りない。

　切り替えて次は勝点３をしっかりと取れるように。次も簡単な相手じゃないけど、しっかりと勝点３をもたらしたい」

　昨季は非常に苦しい残留争いを強いられたSTVVは、優勝争いに加われるか。サムライ戦士たちの活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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