保有人数は35。スカッドのスリム化に着手
実力は高く評価されている松木。中盤の他選手の動向で去就が決まりそうだ。(C)Getty Images
新シーズンのサウサンプトンで注目を集める日本人2選手、松木玖生と高岡伶颯。それぞれ異なる岐路に立たされている。プレシーズンで高評価を得た松木は、主力選手の去就次第で残留かレンタルかが決まる状況にある。一方、18歳の高岡は、フランス3部バランシエンヌへのレンタル移籍がまもなく発表される見通し。プレミア復帰を目ざすクラブのなかで、2人の未来はどう動くのか。
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「サウサンプトンは今、選手の数を減らさなければいけない。現在トップチーム扱いの選手が35名もいる。選手が多すぎる状態だ。クラブはスカッドのスリム化を進めているんだ」
そう語ったのは、地元紙『サザン・デーリー・エコー』の番記者、ジョージ・リース=ジュリアン氏だ。昨季のサウサンプトンはプレミアリーグで最下位に沈み、新シーズンは2部に相当するチャンピオンシップでの戦いに臨むことになる。
このチャンピオンシップは、プレミアリーグよりも8試合多い「46試合制」。試合は週2ペースの過密日程に加えて、フィジカルバトルも多く、過酷なリーグとして知られる。厳しい1年になるのは避けられないが、夏の移籍市場の閉幕までにスカッドの整理を進める方針だ。
実際に昨季の主力選手のなかで、すでにクラブを離れた者もいる。ポーランド代表DFのヤン・ベドナレクがポルトに完全移籍し、イングランド人GKのアーロン・ラムズデールもニューカッスルにレンタル移籍。さらに、契約満了を迎えたDFカイル・ウォーカー=ピタースがウェストハムへと移籍していった。
中盤に目を向けると、クラブ生え抜きでイングランドU-21代表MFタイラー・ディブリング、ポルトガルU-21代表MFのマテウス・フェルナンデス、そしてナイジェリア代表MFのジョー・アリボに関しても、退団の噂が絶えない。
ただし、スカッドのスリム化とはいえ、主力選手たちを手放してしまっては、1年でのプレミアリーグ復帰は容易ではない。2部とはいえ、チャンピオンシップを勝ち抜くことは決して簡単なことではなく、ウィル・スティル新監督と、今年2月に就任したドイツ人のヨハネス・スポルスTD(テクニカル・ディレクター)には、的確な判断が求められている。
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「サウサンプトンは今、選手の数を減らさなければいけない。現在トップチーム扱いの選手が35名もいる。選手が多すぎる状態だ。クラブはスカッドのスリム化を進めているんだ」
そう語ったのは、地元紙『サザン・デーリー・エコー』の番記者、ジョージ・リース=ジュリアン氏だ。昨季のサウサンプトンはプレミアリーグで最下位に沈み、新シーズンは2部に相当するチャンピオンシップでの戦いに臨むことになる。
このチャンピオンシップは、プレミアリーグよりも8試合多い「46試合制」。試合は週2ペースの過密日程に加えて、フィジカルバトルも多く、過酷なリーグとして知られる。厳しい1年になるのは避けられないが、夏の移籍市場の閉幕までにスカッドの整理を進める方針だ。
実際に昨季の主力選手のなかで、すでにクラブを離れた者もいる。ポーランド代表DFのヤン・ベドナレクがポルトに完全移籍し、イングランド人GKのアーロン・ラムズデールもニューカッスルにレンタル移籍。さらに、契約満了を迎えたDFカイル・ウォーカー=ピタースがウェストハムへと移籍していった。
中盤に目を向けると、クラブ生え抜きでイングランドU-21代表MFタイラー・ディブリング、ポルトガルU-21代表MFのマテウス・フェルナンデス、そしてナイジェリア代表MFのジョー・アリボに関しても、退団の噂が絶えない。
ただし、スカッドのスリム化とはいえ、主力選手たちを手放してしまっては、1年でのプレミアリーグ復帰は容易ではない。2部とはいえ、チャンピオンシップを勝ち抜くことは決して簡単なことではなく、ウィル・スティル新監督と、今年2月に就任したドイツ人のヨハネス・スポルスTD(テクニカル・ディレクター)には、的確な判断が求められている。
そうしたなかで注目を集めているのが、MF松木玖生の去就だ。前出のリース=ジュリアン記者は「個人的にはプレシーズンマッチでの松木のパフォーマンスに非常に感銘を受けた。昨シーズンにレンタルでプレーしたトルコのギョズテペでも良い働きをしていた。今季はサウサンプトンに残ってほしい」と期待を寄せながらも、「松木は、残留かレンタルかの当落線上にいる」と分析する。
「中盤には、去就がまだ明らかになっていない選手が多く存在する。フェルナンデスとアリボは移籍が濃厚とされているものの、まだ買い手が見つかっていない。一方でディブリングに対しては、エバートンが移籍金2700万ポンドでオファーしたが、サウサンプトンはこれを拒否した。ユース出身の彼はクラブの宝であり、簡単には手放したくない。彼に興味を示しているクラブは他にも複数ある。
ディブリングに関しては攻撃色の強いアタッカーで、松木とはややプレースタイルが違うが、彼らの去就次第で、松木の居場所が決まりそうだ。先述したように、プレシーズンマッチにおける松木のパフォーマンスは非常に良かった。中盤を攻守両方で取り仕切り、縦への推進力も光っていた。
とはいえ、もしフェルナンデスやアリボ、さらに他のMFが残留となれば、松木がサウサンプトンで多くの出場機会を得るのは難しい。その場合、クラブは松木を再びレンタル移籍させる可能性が高い。実際、ドイツ1部のクラブが松木に興味を持っているという。反対に、彼らが一斉退団となれば、松木はサウサンプトンに残留することになるだろう」
興味深いのは、クラブ広報も同様の見解を示したことだ。「松木が今季、どこでプレーするかは、他のMFの去就によって変わってくる」と述べ、現時点でサウサンプトン残留が確約されていない状況にあると明かした。
「中盤には、去就がまだ明らかになっていない選手が多く存在する。フェルナンデスとアリボは移籍が濃厚とされているものの、まだ買い手が見つかっていない。一方でディブリングに対しては、エバートンが移籍金2700万ポンドでオファーしたが、サウサンプトンはこれを拒否した。ユース出身の彼はクラブの宝であり、簡単には手放したくない。彼に興味を示しているクラブは他にも複数ある。
ディブリングに関しては攻撃色の強いアタッカーで、松木とはややプレースタイルが違うが、彼らの去就次第で、松木の居場所が決まりそうだ。先述したように、プレシーズンマッチにおける松木のパフォーマンスは非常に良かった。中盤を攻守両方で取り仕切り、縦への推進力も光っていた。
とはいえ、もしフェルナンデスやアリボ、さらに他のMFが残留となれば、松木がサウサンプトンで多くの出場機会を得るのは難しい。その場合、クラブは松木を再びレンタル移籍させる可能性が高い。実際、ドイツ1部のクラブが松木に興味を持っているという。反対に、彼らが一斉退団となれば、松木はサウサンプトンに残留することになるだろう」
興味深いのは、クラブ広報も同様の見解を示したことだ。「松木が今季、どこでプレーするかは、他のMFの去就によって変わってくる」と述べ、現時点でサウサンプトン残留が確約されていない状況にあると明かした。