「元気がない」石原広教がピッチで感じた古巣・湘南の“パッション不足”「心配になった」

2025年07月24日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

前半と後半に2失点、1-4で敗戦

湘南との古巣対決に先発した石原。小学生の頃から長年お世話になったクラブへ厳しい言葉を送った。(C)SOCCER DIGEST

「勝ったのは嬉しいけど、(湘南が)心配になった」

 小学生時代から約17年間を過ごした古巣を今でも気にかけているからこそ、浦和の石原広教は厳しい言葉を発した。

 7月23日、湘南ベルマーレはJ1第21節で浦和レッズと敵地で対戦した。

 湘南は33分と45+1分にCKから失点すると、71分にはスローインの流れから追加点を許す。77分に今夏に加入した太田修介の移籍後初ゴールで1点を返すも、90+4分に4失点目を喫し、1-4で敗れた。

 湘南は浦和戦を含む直近のリーグ戦8試合で0勝3分け5敗。J2降格圏(18~20位)に切迫する17位に沈んでいる。苦しむ古巣に、石原は「正直、元気がないなと。もっとパッションを出してこいよと思いました」との感想を抱いた。
 
 石原が湘南のトップチームに在籍していた当時(2017年~23年)を振り返ると、齊藤未月(現・京都サンガF.C.)や山田直輝(現・FC岐阜)らを筆頭に、自らの熱量を他の選手にぶつけて、チーム全体を鼓舞できる選手が複数いた。

 今の湘南にも鈴木雄斗やキム・ミンテら、周囲に自分の意見を発信できる選手はいるが、そのうえで石原はピッチ上での湘南の"パッション不足"を指摘した。

 コミュニケーションの面でも、湘南と浦和の差を感じた場面があった。

 湘南は4つの失点の後、選手同士の会話が少なかったように見えた。誰かが周囲を盛り上げたり、選手同士で声をかけ合ったりする様子はほとんど見られなかった。一方、浦和は3点のリードがあったなかでの1失点の直後、選手全員が集まって何やら話し込む。両チームの異なる振る舞いは印象的だった。

 試合展開がそうさせたのか、どこか活気に欠けているようにも見えた湘南。石原からのメッセージは、残留争いを戦う選手たちにどう響くか。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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