妻の一言に中村憲剛は動揺。引退したその日、帰宅すると…「最後の最後で。めちゃくちゃ重くて」。後日談も明かす「寂しさがあったって」

2025年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「えー!? って(笑)。その時は、笑えないですよね」

21年1月1日に引退した中村氏。“サッカー人生で一番記憶に残る言葉”を明かした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

「サッカー人生で一番記憶に残っている言葉は?」

 鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに中村憲剛氏が出演。様々な質問に答える企画で、川崎のレジェンドは冒頭の問いに対し、妻に言われた「辞めないで」を挙げる。

「引退した日です。天皇杯の決勝、(2021年の)1月1日」

 三笘薫の得点でガンバ大阪を1-0でくだし、川崎が優勝を飾った。帰宅した中村氏が、いつもと違う雰囲気に戸惑う。

「いつも出迎えてくれるんですけど、出迎えがなくて。『え?』と思って。台所で洗い物かなんかしてたのかな。その時に、『ありがとう、今まで』みたいなことを言ったら、『辞めないで』って言われた。えー!? って(笑)。その時は、笑えないですよね」

 妻の言葉に、中村氏も驚きを隠せなかった。まさか、それを言われるとは...。

「引退するって決めた時とか、相談した時も『うん、いいと思う』って、そういう感じだった。そんなんだったのに、最後の最後で(辞めないでと言われた)。それ、めちゃくちゃ重くて」

 妻の思いを中村氏が代弁する。「『サッカーをしているところが見たい』って言われた。プレーヤー中村憲剛がすごく好きだったって」。
 
 大学時代から共に歩んできた、大切な人だ。

「同志だったんですよ。支えてもらうというよりも、一緒に戦ってきたみたいな。大学4年からの付き合いなので。それもたぶん込みだとは思うんですけど」

「最初に俺の、大学生の頃に出会った時のプレーを思い出したらしい。プロになってからも見てきて、プレーヤーとして見れなくなった寂しさがあったって、後日に言ってましたけどね」

 いざ"その時"が来て、様々な感情が湧き出したのかもしれない。中村氏にとっては、誰よりも頼りにしている存在だ。「今でも、自分が悩んだりとか、迷ったり、考えている時に、ちゃんと的確に何かを言ってくれる」という。「基本的に(言ってほしい言葉とは)逆なんですよ。励ましてほしい時に、喝を入れられたりする」。

 現役を離れた今は、「負けることより落ち込むことはあんまりないし、勝った時よりも嬉しいことってそんなに多くない」。そんな中村氏は、妻からかけられる言葉が「変わってきた気がします」とも明かした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】中村憲剛が明かす"一番記憶に残る言葉"。鈴木啓太と日本サッカーについても熱く語る!

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