日本女子代表は７月13日に開催されたE-１選手権（東アジア選手権）の第２戦で、ホスト国の韓国と華城で対戦。37分にMF成宮唯のゴールで先制したものの、後半は押し込まれて86分に同点ゴールを献上し、１－１のドローに終わった。

　今大会のメンバー発表後に、海外移籍が決定した選手が３人いるものの、招集時点では全員国内組だったなでしこジャパンについて、日本を良く知る韓国のレジェンドはどんな印象を持ったのか。

　かつてINAC神戸レオネッサやイングランドの強豪チェルシーで活躍した10番のチ・ソヨン（現シアトル・レイン）は、多くの韓国人記者に囲まれて取材を受けた後、日本語は「ちょっとだけ（覚えています）」と言いながら、流暢な日本語で話をしてくれた。

　34歳のアタッカーは、「WEリーグの選手たちも、みんな上手いから大変でした」「みんな上手くてびっくりしました。みんな若いんですよね」と繰り返し口にし、日本の若い選手たちの技術に驚嘆した様子だった。
 

　日本の選手が、次々に欧州などに移籍していることについては、「アジア人としていいことだと思います」とコメント。韓国の選手にも海外でのプレーを促しているという。

「みんなに『出ろ出ろ』って。出たほうが絶対にいい」

　来年で代表デビューから20年間。韓国女子サッカーを支えてきたスターは、日韓両国の発展を願っているようだった。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）

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