【リオ五輪】原川力が語る「託される人」の自覚、そして「日の丸」の重み

2016年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまのチームには怪我で出られなかった選手の思いも詰まっている。

原川は国内最終合宿の前に青山に立ち寄り、ナイキの展示会に参加した。
写真:ナイキ

 7月19日、リオ五輪代表のMF原川力(川崎)が、青山で開催された最新プロダクト・イノベーションをテーマにしたナイキの展示会「NIKE INNOVATION 2016 COLLECTION」に姿を見せた。
 
――オリンピックでは個人的にどんなプレーを心掛けようと思っていますか?
 
「ボランチなので、攻守で違いを見せるプレーをしたいです。ミドルシュートも積極的に狙いたいと思っています」
 
――今大会のチームとしての目標は?
 
「ずっとメダルという目標を掲げてきました。もちろん、(Tシャツを指差して)この色(ゴールド)と同じ輝きのメダルが一番欲しいです」
 
――チームとしてどう戦うかのイメージはもう持っていますか?
 
「パワー、アジリティ―、高さなどそれぞれの国が特徴を持っているので、僕らはそれに合わせて敵の持ち味を潰していくことが大事だと思っています。守備から入ることになるでしょうし、目に見える結果を追求したいです」
 
――今日(7月19日)から国内最終合宿がスタートします。
 
「オーバーエイジの3人も合流するので、コミュニケーションを積極的に図っていきたいと思っています」
 
――ボランチのスタメン争いは熾烈です。
 
「ベンチで満足したら、選手として終わり。だから、もちろんスタメンとして出たいです。でも、やっぱりチームの勝利が一番大事だと思っています」
 
――ブラジルという環境については、どんなイメージを持っていますか?
 
「普段は海外だからって特別意識しないんですが、さすがに今回は暑さ対策と時差対策が大事になってくると思っています」
 
――海外に必ず持っていくものは?
 
「僕はとくにないんですよね。いつも相部屋のやつが持ってきたものに頼りっきりなんです(笑)。久保? あいつも何も持ってこないタイプなので、一緒だったら大変ですね僕らの部屋(笑)」
 
――手倉森監督は「リオに行く18人の選手たちは様々な人の想いを背負っている。託された人になる」とコメントしています。
 
「そうですね。奈良(川崎のチームメイトで、今大会は怪我で選外に)も本人が一番悔しいはずなのに、『おめでとう』という言葉を掛けてくれた。いまのチームは怪我で出られなかった選手、行きたくても行けない選手の思いが詰まっています。それを全員が理解することで、もっともっと強いチームになれると思います」
 
――愛用しているスパイク『ハイパーヴェノム』は、ネイマールと同じです。
 
「そうみたいですね。バルサの試合もよく観ていますし、大会前にブラジルと戦えるので(日本時間7月31日の強化試合)、そこで世界との差を見極めたいです」
 
――オリンピックでは日の丸をあしらったスパイクを履くそうですね。
 
「こういう大きな大会だからこそ、日の丸の重み、国を背負うことの重みを感じたいなと。ブラジル・ワールドカップでグループリーグ敗退に終わって、ちょっと沈んでしまった日本サッカー界を勇気づける意味でも、メダルを持って帰りたいです」
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