炎天下では命の危険も。浦和レッズがファンサを“抽選制&屋内開催”に切り替えた理由【コラム】

2025年07月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ひとつの指標になるかもしれない

真夏の試合観戦も熱中症には気をつけたい。(C)Getty Images

 炎天下の中、ファンが行列を作り、選手がサインや写真対応をする。そんな記事を目にする機会があるが、並ぶ方はもちろん、ファンサービスを実施する側の負担も相当なものだ。特に野外での長時間対応は、熱中症など命に関わる危険すら孕んでおり、大きな事故に発展しても不思議はない。

 実際、総務省消防庁の統計によると、2024年の夏(5月~9月)には全国で約9万7600人が熱中症で救急搬送され、そのうち120人が命を落としている。猛暑が常態化するなか、気象庁と環境省は「熱中症警戒アラート」を通じて、屋外での長時間の活動には強く注意を呼びかけている。屋外イベントでの熱中症は、もはや"リスク"ではなく"現実"になりつつある。

 そんななか、浦和レッズは「夏季期間の大原サッカー場でのファンサービスについて」独自のルールを以下のように設定した。

「暑さが厳しい夏季期間、ご来場のファン・サポーターのみなさまの熱中症予防および、炎天下での激しいトレーニングを終えた選手のコンディション考慮のため、ファンサービスは、REX CLUB(LOYALTY、REGULAR)会員を対象とした事前応募・抽選制で実施させていただきます。(夏季期間中については、これまで事前告知しておりました通常のファンサービスは実施いたしません)

ご来場いただいた全員へのご対応ができず、大変申し訳ございませんが、みなさまのご理解・ご協力よろしくお願いいたします」
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 実施予定期間は7月から9月までで、各回の予定募集人数は120名だ。選手、そしてファン・サポーターの負担を考えれば、ベストなやり方ではないか。

 開催場所はクラブハウス2階のサポーターズカフェと室内である。もちろん、そうした施設があるからできるやり方なのだろうが、今後のファンサービスのあり方としてひとつの指標になるかもしれない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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