6-1大勝もすっきりしない香港戦。森保ジャパンに潜む“崩壊の予兆”とは?【E-1/コラム】

2025年07月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

なぜ失点したのか

安定感を欠いたGKのピサノアレックス幸冬堀尾。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 正直、すっきりしない試合だった。香港に6−1と大勝したとはいえ、どうしても1失点が引っ掛かる。相手との力量差を考えても零封すべきゲームで、なぜ日本は1ゴールを奪われたのか。そこには油断では片付けられない理由があった。

 2025年7月8日、E−1選手権を戦う日本代表が前半から香港を圧倒。4分に相馬勇紀のクロスからジャーメイン良が会心のボレーシュートを叩き込むと、その後もジャーメイン、稲垣祥がゴールを重ねて26分までに5−0として早々と勝負を決めた。

 しかし後半、4得点のジャーメインと献身的な守備が光った垣田裕暉を下げた日本はチームのバランスを崩す。前半のような効果的な崩しを実践できず、安易なミスからピンチを招く。そして59分、コーナーキックからマット・オアにヘッド弾を許してしまった。

 日本の守備が怪しい伏線はあった。36分、GKピサノアレックス幸冬堀尾が相手のクロスボールをファンブル。雨の影響もあっただろうが、キャッチを選択したなら絶対にミスをしてはいけないシーンだった。また前半のアディショナルタイム(45+2分)、CBの安藤智哉が自陣右サイドの深い位置で相手を倒してファウル。危険な位置でFKを与えた点を踏まえれば、安藤のプレーは軽率だった。とにかく、ピサノのファンブルを含め状況判断の甘さが招いたピンチと言えた。
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 失点の場面では、GK、DFのポジショニングが悪く、あっさりとやられてしまった印象だ。79分にも香港にポスト直撃のミドルを放たれるなど、日本のディフェンスは強固ではなかった。

 どこかすっきりしない"モヤモヤの正体"。それは日本の守備の不安定さにあった。改善されなければ、例えば韓国戦で守りが崩壊する恐れもある。「崩壊」と書くと大袈裟に聞こえるかもしれないが、そうした予兆が潜んでいる点をこの段階から把握しておくべきだ。課題が出たという意味ではポジティブに捉えるべきか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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