才能は本物なのに…。“バッジョ級の異才”にボランチは合っていない?【なでしこジャパン】

2025年07月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

彼女の起用法は大きな鍵に

なでしこジャパンでの谷川の起用法は再考すべきか。(C)Getty Images

 現地時間2025年6月27日、なでしこジャパンがマドリードでの親善試合でスペイン女子代表に1−3と完敗。田中美南の先制弾こそ美しく、見応え十分だったが、90分通しての試合内容は惨憺たるものだった。

 立ち上がりから攻め込まれ、ニルス・ニールセン体制下での持ち味であるハイプレスもほとんど見られず(というよりもあえてそれをしなかったとの見方も)。マークが後手に回り、守備がハマらない時間帯が多かった。

 奪えない、攻められないという悪循環に陥り、スコア以上の実力差を見せつけられた印象だ。ニールセン監督は「失点は正しい状況判断ができていれば防げたもの」とコメントしているが、果たしてそうだったか。1失点目、3失点目はどちらかと言えば、なすすべもなくやられた感が強かったように映った。とにかく、クオリティの差を示されての敗戦だ。

 特に厳しかったのは後半途中からの戦い方。谷川萌々子、籾木結花、南萌華を同時投入した63分以降は文字通り防戦一方だった。なかでも気になったのが、ボランチの谷川の動き。やはり切り替え時の反応が今ひとつで、スペインの素早いパスワークについていけず、相手をフリーにしてしまうシーンが目に付いた。
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 その前のブラジル戦でのパフォーマンスも含め、正直、なでしこジャパンでの谷川のベストポジションはボランチではないのではないかと、そう思ってしまう。素晴らしい才能の持ち主で、底知れぬポテンシャルを秘めているのは確かだが、それでも起用法には疑問を抱かざるを得ない。

 もしかすると、谷川はあの"孤高の天才"ロベルト・バッジョと同じ部類なのかもしれない。いわば王様タイプで、この20歳の異才を中心にチームを作らないとその能力を存分に活かせない可能性があると、そんなことを考えてしまう。

 要するに歯車の一部では機能しにくいというわけだ。中には「こんな話題でバッジョを出すな」と怒る方もいるだろうが、率直に感じたことを書かせてもらった。

 なでしこジャパンが進化するうえで、谷川の起用法は大きな鍵に間違いなくなる。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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