「手を抜くとか抑える感じではなかった」“5連戦”を2連勝で締めたFC東京。指揮官は選手の取り組みを称える!「良いリハーサルができ、結果が出た」

2025年06月29日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕らはできることを省ける状態ではない」

FC東京をリーグ連勝に導いた松橋監督。(C)SOCCER DIGEST

 FC東京は6月28日、J1第22節で横浜FCとホームで対戦。4分に先制されながらも85分に長倉幹樹のヘディング弾で追いつくと、90+13分に森重真人のPK弾で逆転と、劇的な展開で2-1の勝利を飾った。

 2連勝で暫定15位に浮上した一戦を、松橋力蔵監督は次のように振り返った。

「試合の入りはあまり良くなく、終盤までなかなかこじ開けられませんでした。難しいゲームでしたが、諦めずにひっくり返せました」

 チームは14日のC大阪戦(2-2)から、18日の天皇杯2回戦の金沢戦(3-1)を含めると"5連戦"だった。直近の横浜F・マリノス戦(6月25日/3-0)から中2日。タイトな日程でもトレーニングの強度を落とさなかったという。指揮官は選手の取り組みを称える。

「練習で少し手を抜くとか、やるべきことを少し抑える感じではなかったので、選手は連戦プラス練習もかなり厳しい状況であったかなと。ただ僕らはできることを省ける状態ではない。

 少々キツくても、長くても、彼らは表情を変えずに、しっかりやってくれました。相手役になってくれた選手たちの協力もあって、良いリハーサルを経て臨んだ試合で結果を出せて非常に嬉しいです」
【画像】敵地・レモンガススタジアム平塚に集結し大声援を響かせたFC東京サポーター!
 試合前に、3CBと両WBの5枚で守備を固めてくる横浜FCへの対策を行ない、ハーフタイムには的確に修正した。

「我々が押し込む展開を想定してのトレーニングをしました。そこでサイドをどう攻略していくか。相手が中央を開けたところを、どう中に入って潜り込んでいくか。相手が"5バック"の時には、それがすごく大事なポイントかなと。

 前半は、最後を攻略し切る前に中に長いスルーパスを入れたり、自分たちの距離感が落ち着かない前にひと差しを狙うような攻撃で、相手にボールが渡ってしまうようなケースもありました。そこを後半は修正しつつ、ある程度、表現できた部分はありました」

 采配も冴えた。0-1だった59分に、仲川輝人、佐藤恵允、長倉幹樹のアタッカーを一挙に投入。3人とも相手の脅威になり、特に長倉は1得点を決め、さらに森重の決勝点につながるPKを獲得した。

 これについて松橋監督は、「連戦のなかで、選手の疲労や調子なども見極めて3人を入れました。それが良い方向に進んだのであれば、良かったと思います」と述べた。

 勢いに乗るFC東京は次戦、7月5日にアウェーで柏レイソルと相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【記事】ショルツがまさかのPK失敗も、長倉&森重のゴールで劇的な逆転勝利。FC東京が野澤の移籍前ラストゲームで横浜FCを2-1と撃破

【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える"タレント&モデルの妻たち"
 

次ページ【動画】85分以降に2得点! FC東京が横浜FCに劇的逆転勝利!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事