「それでも、自分が止めないといけない」
鳥栖U-18の守護神を務めるエジケ。さらなる進化を目ざして日々を過ごしている。写真:松尾祐希
今年11月のU-17ワールドカップへ向け、鳥栖U-18のGKエジケ唯吹ヴィンセントジュニア(2年)はもがき苦しみながら、さらなる成長のために日々を過ごしている。
身長は182センチ。GKとしては決して大きくない。だが、それを補って余りあるGKスキルと底抜けに明るいキャラクターで、下級生ながら鳥栖U-18でレギュラーを務めている。
世代別代表でも継続してメンバーに選出され、今年4月にはW杯の最終予選を兼ねたU-17アジアカップに臨んだ。しかし、そこで大きな挫折を味わう。
大会初出場で初先発となったグループステージ第2節のベトナム戦。勝利を収めればW杯出場決定となるなか、日本は1−0でリードして最終盤を迎えた。アディショナルタイムは6分と表示され、残りわずか。ここを凌げば試合終了という場面で、相手の最終ラインから蹴り込まれたボールがエジケのもとへ飛んでくる。
普通に反応すれば問題なかったのだが、最初の一歩目で芝に足を取られてしまう。その影響で対応が遅れ、相手FWを倒してペナルティエリア内でファウルを取られた。そのPKを決められ、1−1のドローで決着。出場権の獲得は次節に持ち越され、エジケは涙に暮れた。
チームは次のオーストラリア戦で1−3の敗北を喫したものの、他会場の結果を受けて本大会行きが確定。ベンチから戦況を見守ったエジケは安堵の表情を浮かべながらも、ベトナム戦の悔しさをクラブに持ち帰って再スタートを切った。
「戻ってきてから目標を再確認して、代表で(あんな形のミスをしたことが)嫌だったし、やっぱりワールドカップのメンバーに選ばれたい。そこが大きな目標なので、今は鳥栖でしっかりやっていく。失点をしない。そのために最後まで切らさない。それを意識している」(エジケ)
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大会初出場で初先発となったグループステージ第2節のベトナム戦。勝利を収めればW杯出場決定となるなか、日本は1−0でリードして最終盤を迎えた。アディショナルタイムは6分と表示され、残りわずか。ここを凌げば試合終了という場面で、相手の最終ラインから蹴り込まれたボールがエジケのもとへ飛んでくる。
普通に反応すれば問題なかったのだが、最初の一歩目で芝に足を取られてしまう。その影響で対応が遅れ、相手FWを倒してペナルティエリア内でファウルを取られた。そのPKを決められ、1−1のドローで決着。出場権の獲得は次節に持ち越され、エジケは涙に暮れた。
チームは次のオーストラリア戦で1−3の敗北を喫したものの、他会場の結果を受けて本大会行きが確定。ベンチから戦況を見守ったエジケは安堵の表情を浮かべながらも、ベトナム戦の悔しさをクラブに持ち帰って再スタートを切った。
「戻ってきてから目標を再確認して、代表で(あんな形のミスをしたことが)嫌だったし、やっぱりワールドカップのメンバーに選ばれたい。そこが大きな目標なので、今は鳥栖でしっかりやっていく。失点をしない。そのために最後まで切らさない。それを意識している」(エジケ)
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自チームに合流してからしばらくして、エジケはトップチームのトレーニングに参加。平日は、まずプロ選手に混ざって汗を流し、夕方からはU-18チームの練習に精を出す日々を送ってきた。
新たな環境に身を置けたことはプラス。トップチームの選手から様々な刺激をもらうきっかけが生まれたからだ。
「ユースで通用しても、トップでは通用しないことばかり」(エジケ)
とりわけ、トップチームで守護神を務めるGK泉森涼太の存在は大きく、自身と同じ体格の先輩から多くのことを学んだとエジケは語る。
「同じ身長なのかなっていうくらいすごいセービングをするし、落ち着きもめちゃくちゃある。無駄な動きがないので本当にすごい。でも、負けてられないので、泉森さんに僕もたくさん質問をして学ぼうとしている」
充実の日々を経て、迎えた6月28日のU-18高円宮杯プレミアリーグWESTの第11節。神村学園との一戦に先発したエジケだったが、まさかの展開に。34分までに3失点。いずれもミドルシュートを決められる形で、最終的には0−5で敗れるゲームとなった。
「止める自信はあったけど、デイフェンス陣と(自分が)うまく連係できず。リアクションも少し遅れてしまった。それでも、自分が止めないといけない。ディフェンダーのせいではないし、そこを止め切らないと一生成長しない。次の課題として向き合っていきたいと思います」
悔しさは残る。だからこそ、今求められているのは"リバウンドメンタリティ"だ。どんなに心を折られとしても、這い上がることでしか成長はできない。今日の失敗はきっと明日への糧になる。そう信じ、エジケはさらなる進化を目ざしてサッカーと向き合っていく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「同じ身長なのかなっていうくらいすごいセービングをするし、落ち着きもめちゃくちゃある。無駄な動きがないので本当にすごい。でも、負けてられないので、泉森さんに僕もたくさん質問をして学ぼうとしている」
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「止める自信はあったけど、デイフェンス陣と(自分が)うまく連係できず。リアクションも少し遅れてしまった。それでも、自分が止めないといけない。ディフェンダーのせいではないし、そこを止め切らないと一生成長しない。次の課題として向き合っていきたいと思います」
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