日本代表は強いのに浦和はなぜクラブW杯で惨敗? Jリーグと世界の“埋まらぬ差”

2025年06月28日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

“世界との差”を見せつけられた3試合

悔しさを露わにした西川。(C)Getty Images

 なぜ日本代表は世界と互角に戦えるようになりつつあるのに、浦和レッズはクラブワールドカップで3連敗を喫したのか。その答は"日常"にあった。

 クラブワールドカップを戦う浦和レッズがグループステージで3連敗。リーベル・プレートとの初戦を1−3で落とすと、続くインテル戦は1−2の逆転負け、そして3戦目はモンテレイに0−4と完敗を喫した。

 ポット分けで「ポット4」だった浦和がグループリーグ敗退という結果はいわば順当。リーベルの早期敗退に比べれば驚きは少ない。それでも、モヤモヤ感は残る。

 これほどあっさりと敗れてしまうものなのかと。世界的に見れば、Jリーグは"OTHER LEAGUES"という現実を改めて突きつけられた。

 コンディションもモチベーションも低かったインテルにほぼ一方的に攻め込まれ、リベールとモンテレイには決定力の差をまざまざと見せつけられる。すぐには埋めきれない"基準の違い"を浦和の選手たちは体感したに違いない。

 振り返れば、インテル戦は理想的な試合展開に持ち込んだ。守備からしっかりと入り、比較的早い時間帯に渡邊凌磨のゴールで先制。相手の焦りを誘いつつ、守備でリズムを掴んだ浦和は逃げ切りパターンに持ち込みそうな雰囲気もあった。

 しかし、結局は終盤に2失点して逆転負けを喫す。これでも勝てないのかと、絶望を味わった選手がいてもおかしくない試合だった。
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 クラブレベルでは到底世界に追いついていない。判断力の差、トラップの質、チャンスを嗅ぎ分けるセンス、今回の敗因を挙げれば決してひとつではないだろう。しかもそれらは一朝一夕で解決できる問題ではない。

 日本代表が強くなった一因は、選手たちが海外挑戦をして"日常"を変えた点にある。しかし、Jリーグを取り巻く"日常"はそう簡単に変わらない。JリーグはJリーグで魅力があるコンテンツで、これまで築いてきたものが否定されることは絶対にあり得ないが、それでもクラブワールドカップであれだけの差を見せつけられると厳しいものはある。

 日本代表FWの小川航基(オランダのNECナイメヘン)は、Jリーグに比べてオランダリーグのサッカーは「別競技」という。ドイツのシャルケで活躍した内田篤人もチャンピオンズリーグは「別競技」と話していた。感覚的にそうした違いがあるわけだから、Jリーグと海外サッカーの"日常"はやはり違う。

 日本代表は強いのになぜ浦和は3戦全敗だったのか。ひとつの回答としては、日常の違いが生んだ"基準の差"となるだろうか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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