サブ組のトレーニングにもサプライズで参加
東京Vユースの試合に日本代表MF藤田の姿があった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
子どもたちがボールを蹴っているところにトップチームの選手が加わる機会もあれば、下のカテゴリーの面々がユースチームの公式戦を食い入るように見ながら声援を送る時もある。年齢も性別も関係ない。誰もが楽しそうにボールを蹴り、気が付けば、その輪は大きくなる。サッカーが大好きな人々が集い、楽しそうな表情でピッチを駆け回るのが、"よみうりランドグラウンド"の日常だ。
6月21日、東京ヴェルディが練習場として使う"よみうりランドグラウンド"では、U-18高円宮杯プレミアリーグEAST・第10節が行なわれていた。東京Vのユースチームは柏レイソルU-18を3−1で下し、選手たちは歓喜の雄叫びを上げ、応援に駆け付けたサポーターと喜びを分かち合う。
そんな後輩たちを見守るひとりの先輩がいた。東京Vのアカデミー出身で、現在は日本代表で活躍するMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)だ。
ジュニアユースから籍を置き、ユースチームを経て2019年9月に2種登録選手としてJリーグデビュー。20年にトップチームへ正式に昇格を果たした。
ルーキーイヤーからボランチのレギュラーとして活躍し、21年に徳島ヴォルティスへ完全移籍。慣れ親しんだ場所を離れたが、藤田にとって"よみうりランド"は何歳になっても忘れない原点なのだろう。
この日は後半開始あたりに訪れると、試合後はサブ組のトレーニングにサプライズで参加。いつもの甲高い声を響かせながら、ミニゲームでは後輩たちと楽しそうにボールを蹴った。負けチームに課せられた最後のスプリントも全力疾走。手を抜くことなく汗を流す姿には藤田らしさが詰まっていた。
時間にしてわずか50分弱くらいではあったが、後輩たちにとっては来年のワールドカップ出場を目ざす偉大な先輩とボールが蹴れたことは何事にも代えがたい。
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そんな後輩たちを見守るひとりの先輩がいた。東京Vのアカデミー出身で、現在は日本代表で活躍するMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)だ。
ジュニアユースから籍を置き、ユースチームを経て2019年9月に2種登録選手としてJリーグデビュー。20年にトップチームへ正式に昇格を果たした。
ルーキーイヤーからボランチのレギュラーとして活躍し、21年に徳島ヴォルティスへ完全移籍。慣れ親しんだ場所を離れたが、藤田にとって"よみうりランド"は何歳になっても忘れない原点なのだろう。
この日は後半開始あたりに訪れると、試合後はサブ組のトレーニングにサプライズで参加。いつもの甲高い声を響かせながら、ミニゲームでは後輩たちと楽しそうにボールを蹴った。負けチームに課せられた最後のスプリントも全力疾走。手を抜くことなく汗を流す姿には藤田らしさが詰まっていた。
時間にしてわずか50分弱くらいではあったが、後輩たちにとっては来年のワールドカップ出場を目ざす偉大な先輩とボールが蹴れたことは何事にも代えがたい。
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「(ボールが蹴りたいって連絡してきたんですけど、)今日はそんなにやらないよって言ったんです。プレミアリーグが終わった後だから少ししかやらないよって。でも来てくれて」(東京Vユース・小笠原資暁監督)
藤田を高校1年生の時にコーチとして指導した小笠原監督も、頬を緩ませながら、この経験が子どもたちに与える影響を語る。
「ミニゲームを見ているだけで、もう影響を与えているなって思いました。彼らも誰か気がついているので、このプレー出来るんだとか、こうやってプレーするんだとか、みんな分かっていた。上手い人のプレーは分からないこともあるけど、選手たちは理解をしてくれていた。感覚が分かっていたのは嬉しかったですね」
サブ組の選手にとってみれば、またとない機会。とりわけ藤田はコミュニケーション能力に長けており、どんな環境であっても輪に溶け込める力を持っている。サッカーの技術面以外でも学ぶ場になったのは間違いない。小笠原監督は言う。
「一番(すごいの)は喋れること。どうしてもコーチ陣は、僕らもそうですけど、情報を与えすぎてしまうことがある。なので、喋れない選手が今は増えているんです。うちのチームは割とそうじゃなくて喋れる選手が多いけど、昔と比べれば、コミュニケーションは減っている。彼はコミュニケーションの塊なので(学んでほしい)」
自然発生的にボールが蹴りたくて集まってくる。それが何十年も続いてきた"よみうりランド"の伝統であり、ヴェルディが培ってきた文化だ。「また蹴りに来ます!」。明るく元気な声でグラウンドを去っていた藤田と過ごした時間は、後輩たちにとって忘れられないひと時だった。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「ミニゲームを見ているだけで、もう影響を与えているなって思いました。彼らも誰か気がついているので、このプレー出来るんだとか、こうやってプレーするんだとか、みんな分かっていた。上手い人のプレーは分からないこともあるけど、選手たちは理解をしてくれていた。感覚が分かっていたのは嬉しかったですね」
サブ組の選手にとってみれば、またとない機会。とりわけ藤田はコミュニケーション能力に長けており、どんな環境であっても輪に溶け込める力を持っている。サッカーの技術面以外でも学ぶ場になったのは間違いない。小笠原監督は言う。
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