“40℃→20℃”で体調崩壊、「初めて風邪をひいた」衝撃エピソード。元浦和DFショルツはなぜ1年でのJ復帰を決断したのか【FC東京】

2025年06月21日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

個人頼みのサッカーと慣れない環境

加入会見を実施したショルツ。(C)SOCCER DIGEST

「初めて風邪をひいて」

 そう語ったのは、元デンマーク代表DFのアレクサンダー・ショルツだ。昨夏、浦和レッズからカタールのアル・ワクラに加入したが、待っていたのは想像を超える環境だった。わずか1年でJリーグ復帰を決断した背景とは──。

 2025年6月20日、ショルツがFC東京のクラブハウスで加入会見を実施。わずか1年でJリーグに復帰した助っ人は、「予定していたプランよりも早かった」と本音を口にした。

「当初は1年以上カタールにいて、自分への期待が低くなったタイミングで(Jリーグに)戻ってくる予定でした」

 浦和レッズで3年間プレーしたあと、昨夏に中東移籍を決断したショルツだが、新天地への適応は簡単ではなかった。

「フットボールのスタイルが違いました。個人に頼ったサッカーをしていて、本来の力を出しきれませんでした」
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 カタールリーグとJリーグとのギャップに苦しんだ側面があったのだろう。実際、ショルツは過酷なエピソードを明かしてくれた。

「外でプレーすると気温は40℃で、エアコンが効いているスタジアムだと20℃。このギャップによる身体的負担は大きかったです。カタールで初めて風邪をひいて。結局4回もその症状に悩まされました。カタールのそうした環境に適応するのは大変でした」

 想定外の体調崩壊に見舞われたショルツは1年でアル・ワクラとの契約を解除。上手くタイミングが合って急遽、FC東京入りが決まった。

「日本に戻るのは少し早かったですが、自分を後押ししてくれたので東京を選びました。適応してチームを助けられるようにベストを尽くしたい」

 過去3シーズン、Jリーグでプレーしているとはいえ「大きなプレッシャーがある」。下位低迷中で失点が止まらないFC東京の救世主的存在になれるか。重圧を跳ね除け、鉄壁のディフェンスを見せてほしい。

構成⚫︎サッカーダイジェストTV編集部

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