“負ける気がしなかった”パリ五輪を回想。山本理仁が思うメダル獲得に必要なこと。世界との差は「やはり…」

2025年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヴェルディは上手い選手がすべて」

山本にヴェルディのアカデミー時代を振り返ってもらった。写真:鈴木颯太朗

 ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)で今季、海外挑戦2年目を戦い抜いた山本理仁へのインタビュー。前編ではベルギーでの成長や理想選手像について訊いた。後編となる今回はまず、ジュニア、ジュニアユース、ユースと過ごした東京ヴェルディのアカデミー時代を振り返ってもらった。

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 僕が小学生だった頃は、練習が始まる1、2時間前にはグラウンドに行って、ボール回しやミニゲームばかりやっていました。それからトレーニングが終わった後にも、今度はコーチたちも混じったりして、また同じように1、2時間やるというのを繰り返していました。

 そこで負けたくない気持ちやテクニックが身についたと思います。ヴェルディは上手い選手がすべてですから。(東京Vのアカデミー出身である)藤田譲瑠チマ(STVV)も昔からともに育ってきて、プレーのテンポであったり、自分たちの根本にあるフィロソフィが同じなので、感覚が合うなと思います。

 アカデミー時代は今、プロの世界で活躍されているヴェルディ出身の先輩たちを見て育ってきました。ジュニアの頃にはユースの試合を見に行って応援して、自分もあんなふうになりたいと思っていたのを覚えています。
 
 海外の選手で言えば当時、バルセロナにいたセルヒオ・ブスケツ選手に憧れていました。自分もずっとボランチをやっていて、相手の逆を取るのが好きで、試合前なんかは彼のプレーをよく見ていました。

 自分は高校2年生の時にトップチームに昇格しました。最初の頃は全然、プロの試合に出られませんでしたし、出られる気配も全くありませんでしたが、それでもずっとやれる自信は持っていましたし、使ってくれと思っていました。

 ヴェルディで幼い頃からずっと育ってきて、周りも昔から自分を知ってくれている方が多かったので、すごくプレーしやすい環境でしたし、ありがたかったです。

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