チームは降格の危機も…海外2季目を戦い抜いたSTVV山本理仁が実感する欧州での成長「確実に進化している」【インタビュー】

2025年06月23日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

「目に見える結果が自分には求められている」

山本は今季リーグ戦21試合に出場。うち13試合に先発した。写真:鈴木颯太朗

 ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)の山本理仁が海外2年目を戦い抜いた。

 東京ヴェルディのアカデミーで育ち、高校2年生だった2019年に飛び級で東京Vのトップチームに昇格。22年に加入したガンバ大阪から23年の夏にSTVVにレンタル移籍し、昨夏に完全移籍を果たした。

 しかし今季、チームは苦戦を強いられた。レギュラーシーズンを16チーム中の14位で終え、残留を懸けて争うプレーオフに回り、最終節でなんとか1部残留を決めるというぎりぎりの状況だった。

 そのなかで山本はリーグ戦21試合に出場。そのうち13試合で先発と昨季より6試合スタメンで出たゲームは多かったが、「個人的に納得はしていない」という。23歳の日本人MFがそんな今シーズンを振り返った。

――◆――◆――
 
 もともと、海外でプレーするのは小さい頃からの夢で、STVVからオファーを受けた時、すぐに「挑戦したい」という思いになり、23年の夏にレンタルで加入して昨夏に完全移籍しました。

 STVVは僕が加入する前には、遠藤航選手(リバプール)や鎌田大地選手(クリスタル・パレス)、冨安健洋選手(アーセナル)などが在籍されていたクラブで、彼らは今、日本代表やヨーロッパのトップレベルでプレーされています。しっかりとベルギーで活躍すれば、評価してもらえるというのを先輩方が示してくれているので、自分も同じようにステップアップしていきたいと思っています。

 それでも今季は、個人的に満足のいくシーズンではありませんでした。昨季よりもスタートから出る試合は増えましたが、コンスタントに出られたかといえば、そうではないです。出場した試合で良いプレーができた時もありましたが、シーズンを通してずっと良い調子をキープできませんでしたし、それは来シーズンの課題です。目に見える結果が自分には求められているので、もっと成長しなければ次のレベルにはいけないと思っています。

 今季はチームが残留争いをしていたのもあり、去年よりもアバウトなサッカーをするようになりました。自分としても難しいところはありましたが、そのなかでも球際やセカンドボールへの対応の部分は意識しながら、自分の持ち味も出せるように考えながらプレーしていました。

【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
 

次ページ「ベルギーとJリーグではサッカーの種類がまったく異なる」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事