「後押ししてもらいました。大好きです」坂元達裕が心から慕う桜の先輩達。「あんまりサッカーを見てこなかった」少年時代を経て、自身も海外へ

2025年06月18日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

子ども時代を掘り下げると、大まかに2種類に分けられる

行く先々での出会いが今日の坂元のキャリアを形作っている。写真:福富倖希

 1996年10月生まれで東京都東村山市出身の坂元達裕は、FC東京ジュニアユース、前橋育英高校、東洋大学を経て、2019年にJ2のモンテディオ山形でプロデビュー。その2年後にJ1のセレッソ大阪に活躍の場を移すと、日本代表入りも果たした。

 1歩1歩階段を上がるなか、2022年1月にベルギー1部オーステンデヘ移籍。そして2023年7月からイングランド2部コベントリーでプレーしている。

 海外での4シーズン目を終え、5シーズン目に向かう28歳の胸中に迫った(第5回/全6回)。

【#1】「また届かないか」開きかけたプレミアへの扉――坂元達裕が今、思うこと。ランパード監督も認める28歳が欧州で躍動する理由が垣間見えた

【#3】「僕ならまだまだ上に行ける」 J2→J1→日本代表→海外挑戦…ギリギリでプロになった坂元達裕の成り上がりキャリア。初招集で衝撃「このままじゃダメだ」

【#4】「まず性格が違う」坂元達裕が感じたイングランドとベルギーの差が興味深い。レベルどうこうじゃない。比較で見えてくる相性

――◆――◆――
 
 プロサッカー選手の子ども時代を掘り下げると、大まかに2種類に分けられる。プレーをするのも見るのも好きだったタイプと、好きなのはプレーだけというタイプだ。坂元は後者である。

「正直、僕はあんまりサッカーを見てこなかったんです。自分がやるのは好きだったんですけど、試合を見るのはそんなに好きじゃなくて、あんまり見ていませんでした。FC東京のジュニアユースに入っていたので、チームで試合を見に行ったりはしていましたが、それ以外はほぼないです。家族で1回見に行った記憶があるぐらいです。ワールドカップとか大きな舞台は子どもの時から見ていましたけど、あまりそこに対して熱がなくて、とにかくサッカーをするのが好きでした」

次ページ「最初に会った時とかは何も覚えていなかったです(笑)」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事