「大会の新形式に対する疑問を強める」バイエルンの10-0圧勝で英大手がクラブW杯に苦言! ファンからも不満噴出「まったくエンタメじゃない」「見ていてつらい」

2025年06月16日 サッカーダイジェスト編集部

「スポーツマンらしいとは思わない」

容赦なくネットを揺らし続けたバイエルン。(C)Getty Images

 力の差があることは、誰もが分かっていた。だが、これだけの点差がつけば、様々な意見を呼ぶ。

 6月15日に行われたクラブ・ワールドカップのグループC第1節で、ドイツ王者バイエルンはニュージーランドのオークランド・シティに10-0で圧勝した。

 開始6分にキングスレー・コマンのゴールで均衡を破ったバイエルンは、ハーフタイムまでにリードを6点に広げる。後半も手を緩めることなく、最後までネットを揺らし、大量10ゴールをあげた。
【動画】ゴラッソ連発!バイエルンが怒涛の10ゴール
「世界一のクラブ」を決める大会で10-0というスコアになれば、意義に疑問を投げかける声があがるのも不思議ではない。英公共放送『BBC』は「プロで見るなかで最も不釣り合いな一戦だった」と指摘。さらに、オークランドに教師、保険員、理髪師、コカ・コーラ営業、自動車販売業者、さらには学生の選手たちもいることを紹介し、FIFAの改革に疑問符をつけた。

「すでにFifproや世界リーグ協会から不満につながっていた。だが、バイエルンとオークランドの圧倒的な差は、大会の新形式に対する疑問を強めるだろう」
 
 さらに、ファンからも否定的な声が寄せられたと伝えている。


「プレシーズンの親善試合のようじゃないのか。賞金1億ポンド(約190億円)の大会じゃない」
「バイエルンが対戦相手を選んだわけじゃないのは分かっているけど、このスタメンで臨んだのは最もスポーツマンらしいとは思わない。この試合は見ていてつらかった」
「バイエルンがパート集団を引き裂くのを見ても、そういうことじゃない。FIFAは早く気づいたほうがいいだろう。これじゃまったくエンターテインメントじゃない。そんな甘くない」

 新しいことを始めれば、必ず批判の声もある。FIFAの改革には恩恵もあるはずだ。一方で、圧倒的な戦力差がある試合となれば、見る者の興味をそぎかねないのも確かだろう。クラブW杯はこれからどのような大会となっていくのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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