大怪我からの復帰戦でゴールのC大阪MF田中駿汰。好調の背景に本間至恩との“共闘”「めっちゃキツいメニューに取り組んできました」

2025年06月15日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今日の試合もスッと入れました。膝の痛みも問題ないです」

2か月弱ぶりの復帰戦で、攻守に活躍した田中。写真:滝川敏之

 セレッソ大阪は6月14日、J1第20節でFC東京とのアウェーゲームに臨み、2-2で引き分け。4戦無敗とし、暫定7位に浮上した。

 この一戦で一時は勝ち越しとなる得点を決めたのが、背番号10のMF田中駿汰だ。66分にボランチの一角に入ると71分、相手が蹴り込んできたボールを跳ね返しラファエル・ハットンにつなぐと、前へランニング。その後、ボックス内でルーカス・フェルナンデスの縦パスを受け、右足でネットを揺らした。

 4月下旬に見舞われた左膝前十字靭帯部分損傷、左大腿骨内外顆骨挫傷からの復帰戦で、いきなり結果を残した。この場面で28歳のMFは、パスカットした時点でゴールを狙っていたという。

「ハットンが、ヘディングでルーカスに出すだろうと思い、準備していました。完全に僕のイメージ通りの3人目(の動き)で、本当に丁寧なラストパスが来たので、しっかりと止めてシュートを打てて良かったです」
【動画】セレッソ田中駿汰が復帰直後にゴール!
 得点以外にも狙いすました縦パスやパスカットなど、攻守にわたり奮闘。そのパフォーマンスを、アーサー・パパス監督は「シュンタが入って、試合の流れが一気に変わった」と称える。

 なぜ久しぶりの公式戦で輝けたのか。田中は、その理由に4月中旬に左橈骨遠位端骨折、左尺骨茎状突起骨折のため手術し、FC東京戦で自身と同時に交代出場した本間至恩との"共闘"を挙げる。

「リハビリの期間に、至恩と2人で、めっちゃキツいメニューに取り組んできました。それで、だいぶ動けるコンディションになっています。そういうトレーニングをやってきたからこそ、今日の試合もスッと入れました。膝の痛みも、問題ないです」

 もっともチームは81分に追いつかれ、勝点3を獲得できなかった。田中は「もったいなかったです。得点はできましたけど、すごく悔しい試合になりました」と振り返った。ただチームの方向性には手応えを感じているようで「やっているサッカーの感触はすごく良いです。それを続けていくのは大事。まだまだ上を狙えます」とも述べた。

 頼れるキャプテンが帰ってきたC大阪は、さらなる上位進出なるか。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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