「ロベルトはバカではない」欧州最強の破壊力を誇ったバルサのトリデンテ。衝突したレバンドフスキとヤマルの“和解”が好結果をもたらした【現地発コラム】

2025年06月13日 エル・パイス紙

「対立してもいいことなんてない」

関係を修復したヤマル(左)とレバンドフスキ(右)。(C)Getty Images

 昨夏、EURO優勝の喜びに浸り、その偉業の大きさをまだ実感できていなかった中、欧州の頂点に立ったラミネ・ヤマルの携帯には、続々とメッセージが届いていた。そんな中、彼の目に留まったメッセージがあった。それは偶然か、それとも必然か、バルセロナのチームメイトの中で、最も早く送られてきたメッセージだった。

 送り主はロベルト・レバンドフスキだった。 2人は昨シーズン、幾度か衝突したが、ポーランド人ストライカーは政治的な武器を素早く取り出した。「ロベルトはバカではない。ヤマルのチーム内での影響力が強まりつつあることに感づいていた。対立してもいいことなんてないってね」とバルサのチームメイトは説明する。

 案の定、2人の和解は、ポジティブな結果をもたらした。レバンドフスキは、決して口先だけのことを言うことはない。

 冒頭のヤマルに送ったメッセージ然り、チャンピオンズリーグ準々決勝第1レグでボルシア・ドルトムントを4-0で撃破した後に口にした「ラミネ、ラファ、僕が決めるゴールはすべてバルサのためのものだ」、「ピッチ外でも良好な関係を築くことができれば、このチームは大きな可能性を秘めている」という言葉然りだ。

【画像】真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える"タレント&モデルの美人妻たち"
 レバンドフスキはエゴを抑えることが、ヤマルとラフィーニャとの関係性を高めるうえで必要不可欠なレシピであると理解した。

 一方、ハンジ・フリック監督は、ラフィーニャの能力を引き出すにはサイドに張るよりも中央寄りでプレーさせるのが一番であること、ヤマルの才能を発揮させるには自由を与える必要があることを理解した。

 レバンドフスキ、ラフィーニャ、ヤマル。バルサのトリデンテは欧州最強の破壊力を誇った。

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

【記事】「がっかりしたよ」欧州名門主将が日本人エースの退団に本音「僕らの主役だったのに…」

【記事】「ボール回し1つ見てもすごく上手い」久保建英が初招集の日本代表戦士に感嘆!「昔の自分を見ているよう」
 
【画像】絶世の美女がずらり!C・ロナウドの"元恋人&パートナー"たちを年代順に一挙公開!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事