不本意な一年を過ごした冨安健洋には、どのような展望があるのだろうか。

　アーセナルに移籍してから、フィジカルの問題に悩まされてきた冨安。2024-25シーズンも開幕からケガで戦列を離れると、10月に一時復帰を果たしたが、すぐに再離脱を余儀なくされた。

　２月には再びひざの手術を受け、ひと足先にシーズンを終了。ピッチに立ったのは、プレミアリーグのサウサンプトン戦で終了間際の84分から途中出場したのみにとどまった。実質的にシーズン全休という状況だ。

　さらに、今後についても復帰の見通しが立っていない。復帰は2026年になる可能性もささやかれる。そして冨安とアーセナルの契約は2026年夏までだ。

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『The Athletic』は６月５日、アーセナルの全選手について、今後の展望を分析。冨安については、「ケガに関してひどい不運に悩まされてきた。2024-25シーズンは出場わずか８分。彼のユーティリティ性がなかったことは非常に感じられた」と報じている。

「契約には１年の延長オプションがつく。この夏のマーケットでもケガで不在であることを考えれば、将来的な売却価値を保つために、そのオプションを行使するのが賢明かもしれない」

　先行き不透明な冨安にこの夏の移籍の可能性はないだろう。そして来季が終われば、クラブはフリーで彼を失うことになるかもしれない。そのため、延長オプションを行使することで、来年夏の売却も視野に入れるということだろう。

　肉体の調子が万全であれば、日本最強のDFと言ってもいい実力の持ち主であることは周知の事実。ただ、近年は満足に稼働できていないことも知られている。来季途中に27歳となる冨安のキャリアは、これからどのように続いていくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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