「タケが移籍すれば、悲劇だ」代理人変更をした久保建英の去就にソシエダ番記者が見解「何らかのサインを送っているのは間違いない。だが…」【現地発】

2025年06月02日 ミケル・レカルデ

「はっきり言って、状況は芳しくない」

代理人変更で騒然とさせた久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダの主力の流出が止まらない。昨夏のロビン・ル・ノルマンとミケル・メリーノに続いて、マルティン・スビメンディのアーセナルとの契約が秒読みになり、アレックス・レミロとブライス・メンデスも追随する可能性がある。

「去ることを考えている者は、すでに去ったのと同じだ」と語っていたFD(フットボールディレクター)のロベルト・オラベも1月に今シーズン限りで退任すると電撃発表し、忠実にその言葉を実行に移した。

 そんななか、さらに気がかりなニュースが舞い込んできた。タケ・クボ(久保建英)が「Sport360」に代理人を変更したというのだ。この代理人事務所は、ブンデスリーガのクラブと太いパイプを構築しており、去年の1月にウニオン・ベルリンから加入したシェラルド・ベッカーも顧客の1人だ。

 タケは最近、自身の去就について言及した際に「2029年までの契約が残っているし、ラレアルに残って、このチームが成長に貢献したい。ただ(今シーズン限りで退任したイマノル・アルグアシル)監督と同じように、将来どうなるか分からない」と明言を避けた。

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 はっきり言って、状況は芳しくない。解決のヒントはレミロが語った次の言葉に隠されているかもしれない。

「僕はここを去りたくない。来シーズンの終了後にワールドカップが開催される。そこでプレーしたいし、このクラブの選手としてプレーしたい。今、僕の頭には去るという考えはない。ラ・レアルとドノスティアで幸せを感じている。ここに残りたい。でも同時に頂点を目指したいという気持ちは常に持っている。そのためにはこれまで以上に自らを厳しく律すると同時に、ここに残る人々にも同じことを要求していきたい」

 もっともタケの場合は、以前の代理人たちも、市場が開くたびに、移籍を働きかけていた。したがって、この時期に代理人を変更するのは、何らかのサインを送っているのは間違いないが、それで去年までの夏と大きく状況が変わるわけではない。
 

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