世界を驚かせたテクニックは、今季のプレミアリーグを代表するハイライトシーンだ。

　ブライトンに所属する三笘薫のゴールが、英公共放送『BBC』の名物番組『Match of the Day』で年間ベストゴールに選ばれた。司会者の元イングランド代表FWガリー・リネカーも改めて賛辞を寄せている。

　選出されたのは、２月14日に行われたプレミアリーグ第25節のチェルシー戦での先制点だ。すでに様々なところで史上有数のゴラッソとして高く評価されてきた。

　バルト・フェルブルッヘンのロングフィードに反応した三笘は、前方に走りながら後方から頭上を越えてきたボールを完璧にトラップ。見事なコントロールで足元におさめると、さらに素早い足さばきで相手DFを振り切り、ペナルティエリアの外から右足でシュートを流し込んだ。

【動画】年間ベストゴールに選出された三笘の超絶ゴラッソ

　あまりの技術の高さに、当初からベストゴール候補と称賛された一発。地元紙『The Argus』によると、リネカーは「ミトマのゴールは少し違った」と話している。

「とにかく叩き込んだだけというゴールもたくさん見たなかで、ミトマのファーストタッチ、セカンドタッチ、サードタッチ、そしてフィニッシュは絶妙だった」

　長年にわたってBBCにおけるサッカー番組の顔だったリネカー氏は、この日で降板。もちろん、前述のように三笘のゴールはすでに大きく称賛されてきたが、番組での最後のベストゴールに選ばれたのが、ワールドカップで得点王にもなった同氏がかつてプレーした日本からやってきた選手の一発だったのは運命か。

　今季の三笘はプレミアリーグで36試合に出場して10得点。日本人プレミアリーガーとして初の二桁を達成し、この夏のステップアップも取り沙汰されている。これだけのゴールを見れば、バイエルンなどが触手を伸ばすのも当然だろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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