鹿島は優勝できそう? 本誌担当記者に訊いてみた。「ありますね」と自信に満ちた口ぶりの理由は…

2025年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゲーム中に“余裕”を感じるシーンが多々あります」

J1で首位に立つ鹿島。悲願のタイトル奪還なるか。17日には7連勝をかけてホームで清水を迎え撃つ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 仕事の合間にちょっとブレイク。休憩所でコーヒーをすすっていると、そこにサッカーダイジェスト本誌の鹿島担当がやってきた。

「鹿島、調子いいね。まだ早いけど、優勝できそう?」と訊いてみる。担当4年目の渡邊は「ありますね」と自信たっぷりに即答。指先で押し上げたメガネがきらりと光る。

――公式戦4連敗のあと、リーグ戦で6連勝して首位。好調の要因は?

「一番は得点力っすね。レオ・セアラが期待通りの活躍で9ゴール。フィニッシャーが定まったことで、周囲の選手の能力が活かされているんですよ。

 昨季の終盤は負けないけれど、勝ち切れない試合が少なくなかった。今季は16試合を終えて11勝1分け4敗。引き分けが減って勝点3を積み重ねているのが今、首位にいる一番の要因ですね」

――今のアントラーズって、なんか堂々と戦っているよね。

「開幕戦では散々な出来でしたが、チームでつなぐ意識が高まったことで、ゲーム中に"余裕"を感じるシーンが多々あります。相手からハイプレスを受けた時でも上手く回避できたり、守備を固められたら作り直す選択もできたり。試合運びに緩急を付けられるようになった気がしますね」

――やっぱり鬼木監督の存在はデカい?

「かなりデカいです。まずは、試合中の采配がとても的確。選手の立ち位置の修正や狙いどころの変更、交代カードを切るタイミングなど、相手に先んじていますね。

 チーム作りのバランスも絶妙です。開幕戦までは理想のスタイルを追い求めていたように感じますが、今いる選手でどう勝つかという現実に比重を置きながら、チームを成長させています。怪我人が少なくないなかでも、上手くやり繰りして、公式戦4連敗後から、6連勝を達成。短期的な目標設定が巧みで、選手をノせるモチベーターとしても一流の手腕を見せています」
【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
――選手では誰が調子良いの?

「昨季から出ずっぱりのゴールキーパーの早川友基、ディフェンダーは安西幸輝、植田直通と、フォワードの鈴木優磨ら主力の安定感は相変わらず。なかでも今季は安西の活躍が際立っています。新戦力のレオ・セアラと小池龍太も欠かせない選手ですし、正直選びきれませんよ」

――戦力は充実しているよね。今後に期待している選手は?

「舩橋佑と津久井佳祐です。ボランチの舩橋は、鬼木監督の理想とするスタイルと相性が良さそうな、動きながらパスを捌ける選手。セットプレーではキッカーも任されていて、シーズン終盤にはボランチの一番手になっていても不思議はないです。

 本来はセンターバックの津久井は、主に右サイドバックで8試合に出場。きっちりと役割をこなしています。最終ラインでは、センターバックの関川郁万が長期離脱中で、現在は控えが不在。また、右の濃野公人と小池もフル稼働はできていないため、両ポジションで必要とされる場面が増えそうです」

――次は17日にホームでエスパルスと対戦。7連勝がかかっているね。ホームでは強いしね。見どころは?

「ボランチ対決は注目です。清水の"心臓"でもあるマテウス・ブエノと宇野禅斗に対して、三竿健斗、柴崎岳、知念慶、樋口雄太、舩橋らがどこまで優位に立てるか。

 あとは、弾き返す力に優れる植田らセンターバック陣が、技巧派の乾貴士をどう抑えるか。古巣対戦となる沖悠哉からゴールを奪えるかなど楽しみな対戦です」

構成●サッカーダイジェスト

【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える"タレント&モデルの妻たち"

【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ"チアリーダー"を一挙紹介!

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事