2年前はスタンド観戦だったが…鹿島の生え抜きMF舩橋佑が国立で決めた「感慨深い」J1初ゴール

2025年05月11日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

前半アディショナルタイムに同点弾

国立の大舞台でプロ初ゴールを決めた舩橋。(C)SOCCER DIGEST

 鹿島アントラーズは5月11日、J1第16節で川崎フロンターレと国立競技場で対戦。7分にCKから佐々木旭に先制点を決められたものの、前半のアディショナルタイムに舩橋佑のJ1初ゴールで同点に追いつき、65分に田川亨介が得点を決め、2-1で逆転勝利を収めた。

 ゲームの流れを変えたのが、舩橋の同点弾だ。

 GK早川友基の縦パスを受けた舩橋が荒木遼太郎へ展開。持ち上がった荒木から安西幸輝、鈴木優磨とパスをつなぎ、最後はペナルティエリア内でボールを受けた舩橋が寄せてきた相手をかわし、左足でシュートを打ち込んだ。

「いつも練習していた」というフィニッシュワークで目に見える結果を出した。「前半は自分も含めて攻撃も守備も上手くできてなくて、ゴールで少し流れが変えられたのかな」と振り返る舩橋は、「でも、より上手く修正していかないといけないし、次の試合に活かしたい」と語る。
【動画】華麗な切り返しにも注目! 舩橋のJ1初ゴール
 プロ初ゴールは自身にとっても忘れならないシーンとなった。

「2年前(に国立で行なわれた試合)は上(のスタンド)に応援しに来ていた自分が、このピッチで得点を決めれたのはすごく感慨深いですし、それがアントラーズの勝利につながったのが一番です」

 茨城県出身で、鹿島の下部組織からトップチームまで進んだ生え抜きMFは、2021年4月にプロデビューを果たしたあとは、思うような活躍ができず、苦しい時期を過ごしていた。

 しかし、鬼木達監督体制ではここまで12試合に出場し、半分の6試合で先発するなど、存在感を高めている。

「(鬼木監督からは)消極的にプレーするのではなく、より前に、より積極的に絡んでいけとよく言われます。そう言われてきた部分が実際に試合で出せるようになってきていると思います」
 
 舩橋が大ブレイクする日も近いか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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