C・ロナウド弾でポルトガルがウェールズを撃破! 12年ぶりの決勝進出で初戴冠を狙う

2016年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

プラティニに並ぶC・ロナウド弾で流れを呼び込む。

前半は全くもってチャンスを生み出せなかったC・ロナウド。後半は積極的に仕掛け、50分にCKの流れから強烈なヘディングシュート決めて、勝利を呼び込んだ。 (C) Getty Images

 7月6日(現地時間)、EURO2016準決勝のポルトガル対ウェールズが行なわれ、ポルトガルが2-0で勝利した。

【PHOTO】C・ロナウドvsベイルのビッグスター対決は1G1Aの前者に軍配!

 ウェールズはデイビス、ラムジーが累積警告により出場停止。一方のポルトガルはW・カルバリョを累積警告で、さらにペペが太腿を痛めて欠場と、両チームともに主力を欠くなかでの試合は相手の出方を見合う慎重な展開で始まった。
 
 そのなかでボールを持ち、ポゼッションで支配したのはウェールズだった。自陣に人数をかけて守備ブロックを構えるポルトガルを押し込むと、19分にはCKからベイルがこの試合最初の決定機を迎えると、23分にもカウンターからベイルが強烈なシュートを枠内に見舞った。
 
 いずれもネットを揺らすことはできなかったが、ショートカウンターからチャンスを作り出すなどウェールズは前半の数少ない見どころを生んだ。
 
 守勢に回ったポルトガルはC・ロナウドが自陣に引いてビルドアップに回る工夫を見せるもフィニッシュではサイドからクロスという単調な攻めが続いて、中央を固めるウェールズの守備陣にことごとく弾き出された。
 
 両チームの集中した守りは崩れることがなく前半は、スコアレスで折り返しとなった。
 
 手堅い展開となった試合は、後半開始早々にポルトガルが均衡を破る。
 
 50分、左からのCKでショートコーナーを受けたゲレイロからの高精度のクロスボールにC・ロナウドが合わせ、強烈なヘディングシュートをネットに突き刺した。
 
 C・ロナウドのプラティニに並ぶ大会歴代通算ゴール(9点)で先手を取ったポルトガルは、直後の53分にもネットを揺らす。
 
 C・ロナウドのグラウンダーのミドルシュートを、ボックス内にいたナニが滑り込みながら触れてコースを変え、ゴールに流し込んだのだ。
 
 立て続けの失点で出鼻を挫かれたウェールズは、58分にボランチのレドリーに代えて、長身FWのヴォークスを投入。さらに66分には3バックの一角に入っていたコリンズに代え、攻撃的MFのJ・ウィリアムズ入れ、4バックに布陣を変えた。
 
 70分過ぎからC・ロナウドまでもが守備に回ったポルトガルに対して、ウェールズはCB2枚とGK以外、全員が敵陣に入る攻勢をかけるも、バイタルエリアから先でのプレーが精彩を欠いて、決定機を生み出せない。
 
 76分にはベイルが25メートルの距離からドライブシュートを放つも、相手GKルイ・パトリシオの正面を突いてしまいゴールを脅かすには至らない。
 
 さらに80分にも、右サイドから仕掛けたベイルが再びドライブシュートでゴールを狙ったが、再びルイ・パトリシオの好守に阻まれてしまった。
 
 最後まで攻めに出たウェールズだったが、ベイルの運動量が落ち、攻撃のギアが上がらなかったことでポルトガルの堅固な守備網を打開する術を失った。
 
 結局、試合は後半開始早々に立て続けに得点したポルトガルが2-0で完封勝利を挙げた。
 
 手堅いサッカーで勝利したポルトガルは、ギリシャに敗れ、準優勝となった2004年自国開催のEURO以来の2度目の決勝に帆を進めた。彼らは果たして12年前に手にできなかったタイトルを奪取できるのか――。注目の決勝は7月10日(現地時間)、ドイツ対フランスの勝者と対戦する。
 
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