【EURO展望】C・ロナウドか、ベイルか――勝負の行方を左右する「エース対決」

2016年07月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ベイルを中心にまとまり、波に乗っているのはウェールズ。

故障者/ポルトガル=なし、ウェールズ=なし
出場停止/ポルトガル=なし、ウェールズ=デイビス(DF)、ラムジー(MF)

EURO2016
準決勝
7月6日(水)/21:00(日本時間28:00)/リヨン
ポルトガル×ウェールズ
主審:ヨナス・エリクソン(スウェーデン)
 
【注目ポイント】
●C・ロナウド vs ベイルのエース対決
●ウェールズはラムジー欠場の穴をどう埋める?
●体力に不安のポルトガルは先制点が欲しい
 
【試合展望】
 C・ロナウド vs ベイル――。
 
 レアル・マドリーの2大スターの競演に注目が集まる一戦だ。
 
「2人だけの戦いじゃない。国と国との勝負、11人対11人の戦いだ」
 過熱するメディアの報道にベイルはそう言って釘を刺すが、両エースの出来が勝負の行方を決定的に左右するのは間違いない。
 
 ここまで3ゴールを挙げるなど、力強いパフォーマンスでウェールズを牽引するベイルに対し、C・ロナウドは2ゴールを決めたハンガリー戦(グループステージ3節)以外はノーゴールで、ポルトガルが苦戦を続ける一因となっている。動き自体は悪くはないが、チャンスを決めきれない。
 
 好調ベイルを中心にチームがまとまり、初出場で4強進出と波に乗っているのは間違いなくウェールズだ。
 
 もっとも、ここまで90分での勝利がないまま勝ち上がってきたポルトガルは、たしかに苦しんでいるが、その分、しぶとさがある。キャプテンとして周囲に気を配るC・ロナウドを求心力に、こちらも一体感に溢れる。
 
 ウェールズにとって大きな痛手は、累積警告によるラムジーとデイビスの出場停止。なかでも、質の高いオフ・ザ・ボールの動きでベイルとともに攻撃の核となっているラムジーの不在は致命傷になりかねない。おそらく代役を務めるJ・ウィリアムズが、どこまで穴を埋められるか。
 
 ポルトガルは太腿を痛めたペペの状態が気になるところ。ウェールズのカウンター対策がポイントとなるこの試合で、ペペの速さと強さを欠くのは小さくない誤算でありダメージだ。
 
 ラウンド・オブ16のクロアチア戦、準々決勝のポーランド戦と2試合続けて延長戦を戦っているポルトガルは、コンディションにも一抹の不安がある。できるだけ早い時間帯に先制点を奪って、消耗を避けながら試合を進めたいところ。その意味でも、最大の得点源であるC・ロナウドの出来が鍵を握る。
 
 ウェールズは、しっかり守って、数少ないチャンスを確実にモノにするこれまでの戦い方ができるかが焦点。そのためにはベイルの本領発揮が不可欠だ。
 
 勝負のポイントは、やはりC・ロナウド対ベイルのエース対決に集約されるだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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