イタリア・コンテ監督「ファンの尊敬と代表としての誇りを取り戻せた」

2016年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

代表監督を退任するにあたっては「大事なものを残せた」と。

的確な戦術を授けて選手に自信を持たせた智将の面と、常にベンチから選手を鼓舞し続けた闘将としての姿。コンテ監督はこの大会で、大いに名を上げた。 (C) Alberto LINGRIA

 EURO2016準々決勝で、イタリアはPK戦でドイツに敗れた。
 
 大会前の評価は低く、「史上最弱」という声もあったイタリアだが、抜群のチームワークによって難敵を次々に撃破。このドイツ戦でも、世界王者をあと一歩のところまで追い詰めた。
 
 チームをここまで強力な集団に変貌させたのが、アントニオ・コンテ監督であることに異論を唱える者はいないだろう。
 
 チェルシーの指揮官に就任することが決まっている殊勲の闘将は試合後、以下の通り、今大会のイタリアを振り返った。
 
――◇――◇――
 
 PK戦に敗れて大会を去ることは失望以外の何物でもないが、我々には何も後悔することはない。
 
 ドイツのような強いチームに対しても、我々は十分に太刀打ちできることを示したし、勝つチャンスもあった。そのことを、誇りに感じている。勝利に導けなかったことについては、申し訳なく思っているが……。
 
 選手は持てる力を全て出し切った。チームに忠誠を誓い、信じられほどの愛情を注いだ。彼らに対しては、心から尊敬の念を抱いているし、感謝したい。今後も、同じ姿勢を持って戦い続けてほしい。
 
 我々は、ファンの尊敬と、代表ユニホームを着ることの誇りを取り戻せたと思う。
 
 私はこれで代表チームを去ることになるが、大事なものを残すことができたと確信している。
 
 繰り返すが、私はこのチームを、選手たちを誇りに思う。
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