離脱中の駒井善成が思う横浜FCの“伸びしろ”。武器であるクロス以外にも――「もう1つ、2つ、バリエーションが欲しい」

2025年04月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「フクの左足を囮にして右から崩していけたりとか」

今季に横浜FCに加入し、腕章を託されている駒井。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 4月13日のJ1第10節・新潟戦(0-0)で途中交代。足を痛めたか、以降はメンバー外が続く横浜FCの駒井善成だが、復帰に向けて「順調にきています」と明かす。

 しばしの間、ピッチの外からチームの戦いぶりを見ている。ポゼッションで優位に立つ時間帯が少なくなかった直近の京都戦(1-2)を含め、キャプテンは何を感じたか。

「相手のスタイルにもよると思いますけど、連戦になってくるので、どのチームもなかなか前から前からで消耗するのではなく、ちょっと自陣でブロックを敷くという展開が、たぶん5月も含めて、もしかしたら多くなってくるのかなと自分的には思っています。

 そこで握ったところで、良い形でクロスまでいけるかだったり、クロスと見せかけてショートパスでゴール前まで進入していけるのかとか。そういうところはチームとしてもっともっと工夫していきたい」

 精度の高いボールを蹴れる福森晃斗や山根永遠、鈴木準弥らのクロスはチームの大きな武器と考えている。一方で「それだけじゃ厳しいなっていうのも個人的な見方」であり、「フク(福森)の左足を囮にして右から崩していけたりとか、うまくコンビネーションを作っていくとか、もう1つ、2つ、バリエーションが欲しい」という。
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 中盤でハードワークをこなす駒井は、ビルドアップや攻撃にも積極的に関わることができる。ピッチに戻った時に、効果的なアレンジを加えられるか。

「自分一人でどうこうできる問題でもないのは事実。もちろん声は出しますけど、やっぱりベースにあるものを軸に戦っていかないといけない。勝手に崩してしまうと、バランスのところでも難しくなってしまう。監督を含めて、また選手といろいろ話し合って、新たなバリエーションを見つけていけたらいい」

 背番号6のカムバックが待ち遠しい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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