31年前のW杯で“サイドバックの概念をぶち壊した元Jリーガー”。北中米W杯で森保ジャパンが優勝を狙うなら彼のようなタレントは不可欠だ

2025年04月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

歴代史上最高のサイドバックは?

94年W杯当時のレオナルドはサイドバックとして鮮烈な印象を残した。(C)Getty Images

 歴代史上最高のサイドバックは? そう訊かれたら、自分の答は迷わず一択。1994年のアメリカ・ワールドカップで衝撃をもたらしたあの貴公子、ブラジル代表のレオナルドだ。

 当時、「守りありき」というサイドバックの概念をぶち壊したのがレオナルドだった。攻守の両局面で躍動し、まさにオールラウンダーのようにピッチを駆け回る。残念ながらアメリカ代表との決勝トーナメント1回戦で退場(相手に肘打ちでレッドカード)となったが、そこまでのパフォーマンスは鮮烈で、今なお自分の記憶に強く刻み込まれている。

 1993年のトヨタカップではサンパウロのトップ下を任され、ACミランの守備網を切り裂いたレオナルドが翌年のワールドカップで今度はサイドバックで輝く。ポリバレントという概念も珍しかった当時から、レオナルドは近代的な選手だった。

 守備も攻撃もハイレベル。31年前のワールドカップにして"サイドバックの理想形"を示したレオナルドは偉大である。
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 話は逸れるが、森保ジャパンが北中米ワールドカップで優勝を目指すうえで、ウイングバックもしくはサイドバックの働きはかなり大事だろう。それこそ当時のレオナルドのような仕事ができるタレントがいないと、頂点など見えてこないのではないか。

 前回のカタール・ワールドカップでモロッコがベスト4と大躍進できた一因も、サイドバックとしてフルスロットルな活躍を見せたアクラフ・ハキミの存在にあった。引いた相手を崩すうえでもサイドバックの働きは重要で、その意味でも森保ジャパンには最新鋭のウイングバックかサイドバックが不可欠だ。

 非現実な話だが、改めて94年当時のレオナルドが日本代表にいたらと勝手ながら思ってしまう。レオナルドと言えば鹿島アントラーズやミラン時代を思い出す方が多いだろうが、個人的には断然、94年アメリカ・ワールドカップでセンセーショナルプレーを見せた彼である。

 その衝撃度は文字通り唯一無二。レオナルドが元Jリーガーというのはなんとも感慨深い。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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