７月２日に行なわれるEURO2016の準々決勝でイタリアと対戦するドイツ。その不動の守護神マヌエル・ノイアーにはメジャー大会５試合連続無失点というドイツ代表記録の更新が掛かっている。
 
　グループステージのウクライナ戦からラウンド・オブ16のスロバキア戦まで、ハイパフォーマンスを維持し、４試合連続無失点を記録したノイアーは、ドイツ代表とバイエルンの偉大な先達であるゼップ・マイヤーが1978年のアルゼンチンW杯で打ち立てた記録に並んだ。
 
　自身の記録に並ばれたマイヤーは「ノイアーが私の記録を破ることを願っている。彼は彼の世代では世界最高のGKだ」とドイツメディアに語り、ノイアーのプレーを認め、賞賛している。
 
　ノイアーには準々決勝の対戦相手であるイタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォンからも「間違いなく彼は僕より上だ。マヌエルは若いのに素晴らしい」と賛辞を送られるなど、その実力に疑う余地はない。
 
　正確なセービングに加え、高精度のキック、飛び出しなどあらゆる技術が傑出しているノイアー。ドイツ代表監督のヨアヒム・レーブも「近年、誰も彼の地位を脅かせていない。彼はピッチ内外で驚くべきパーソナリティーを持っている」と語り、絶大な信頼を寄せているだけにイタリア戦での起用はまず間違いないだろう。
 
　30歳となった今も成長を続け、賞賛の声ばかりが聞こえるノイアーはイタリア戦で大記録を更新し、ドイツに勝利をもたらす活躍ができるのか――。そのプレーに大いに注目しよう。