智将エメリを招聘したパリSGが獲得間近の4人とは?

2016年07月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

攻撃性能の高さは一番手のオーリエに勝るとも劣らない。

新監督のエメリが欲しているのが、セビージャ時代の教え子クリホビアク。獲得が実現すれば、大きなプラスアルファに。(C)Getty Images

 6月27日にロラン・ブラン監督の退任を発表し、その翌日にセビージャを前人未踏のヨーロッパリーグ3連覇に導いたウナイ・エメリを招聘したパリSG。
 
 44歳のスペイン人指揮官の下で新たなスタートを切ったフランス王者は悲願のチャンピオンズ・リーグ制覇に向け、いかなるタレントを獲得するのか。
 
 すでにメディカルチェックを通過したと言われているのが、フランス代表のアテム・ベン・アルファ。15-16シーズンは17得点・6アシストと、ニースで華麗な復活を遂げた天才ドリブラーが、間もなく首都のクラブに加入する。
 
 そのベン・アルファに続いて急接近しているのが、セビージャに所属するポーランド代表のMFグジェゴシュ・クリホビアクだ。ボール奪取能力に優れるうえ、パスの質も高い26歳で、怪我のリスクがつきまとうアンカーのチアゴ・モッタに代わる新レギュラーとしてまさに打ってつけの存在。移籍金4500万ユーロ(約63億円)で合意に達したとも。
 
 同じくエメリが獲得を熱望しているのが、ベルギー代表の右SBトーマス・ムニエ(クラブ・ブルージュ)だ。優れているのは機動力とクロスの精度で、その攻撃性能の高さは一番手のセルジュ・オーリエに勝るとも劣らない。こちらは700万ユーロ前後の移籍金(約9億8000万円)で決着しそうだ。
 
 カタールの投資ファンド『QSI』がオーナーとなった11年から力を注いでいるのが、若手逸材の確保。そしてこの夏に加わりそうなのが、リオ五輪出場が有力視されるアルゼンチン代表の20歳、ジオバニ・ロ・チェルソだ。所属するロサリオ・セントラルでは不動の司令塔として君臨し、絶妙なタイミングで繰り出すスルーパスは絶品。ボーナス込みの移籍金1400万ユーロ(約19億6000万円)で、入団の運びとなるだろう。
 
 気になるのは、15-16シーズン限りで退団したズラタン・イブラヒモビッチに代わるクラブのシンボルが誰になるか。第一希望のクリスチアーノ・ロナウド、そしてネイマールのどちらも契約延長が濃厚となったいま、動向を注視しているのがハメス・ロドリゲスだ。
 
 R・マドリーに正式なオファーはまだ出していないものの、代理人のジョルジュ・メンデスには接触済み。はたして、マンチェスター・Uやアーセナルとの熾烈な争奪戦を制すことができるのか。注目が集まる。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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