ミラン、新監督にモンテッラが就任! 株式譲渡も来月で決着か!?

2016年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ミランを手放すのは辛い」と側近に漏らすオーナーだが…。

新監督決定に加え、最大の懸案事項もいよいよ決着へ!? ミランが今、新たな時代を迎えようとしている。 (C) Getty Images

 6月29日、ミランは新監督として、昨シーズン、サンプドリアを率いたヴィンチェンツォ・モンテッラを迎えると発表した。
 
 クラブの公式サイトでは「モンテッラとは2年間の契約を結び、7月からチームを率いることとなった。新たな監督と十分な連係を取って、前向きかつ実りの多いシーズンにしたい」とのリリースが掲載された。
 
 現在42歳のモンテッラは、現役時代はイタリアを代表するストライカーのひとりとして活躍し、サンプドリア、ローマなどで活躍。ローマ時代の2000-01シーズンには、中田英寿らとともに、18年ぶりのスクデット獲得にも貢献した。
 
 09年に引退した後は指導者に転じ、ローマの下部組織を経て、ローマのトップチーム、その後はカターニャ、フィオレンティーナ、サンプドリアの監督を歴任。4-3-2-1や3-5-2などのフォーメーションを使った攻撃的なポゼッションサッカーの信奉者であり、大きな期待を集める名将候補である。
 
 なおミランは、昨シーズン終盤戦にシニシャ・ミハイロビッチの後任としてチームの指揮を執ったクリスティアン・ブロッキ(セリエBのブレッシャ監督就任が濃厚)に対しても公式サイトで言及しており、「熱意と万全の準備をもって各年代のチームを指導してきた彼には、心から感謝している」と述べている。
 
 さて、新シーズンに向けて、柱となる監督が決定したわけだが、ミランといえば、中国系コンソーシアムへの株式譲渡が最大の話題となっている。こちらは6月末日が交渉期限となっていたが、さらに10日程、先延ばしとなる予定だと『コッリエーレ・デッロ・スポルト』が伝えている。
 
 もっとも、今回は交渉が合意するのは確実であり、あとは3、4の項目の確認、そしてミランとその株を保有する「フィニンベスト」のオーナーである、シルビオ・ベルルスコーニのサインを待つのみである。
 
 一時は中国側への株式譲渡を躊躇い、その発言で物議を醸したベルルスコーニだが、今度ばかりは決意を固めている模様。心臓手術を終えて入院している聖ラファエレ病院では、側近に「ミランを手放すのはとても辛い」と漏らしているというが……。
 
 彼は7月第1週に退院予定で、その後に80パーセントの株式の譲渡が正式に決定する予定である。
 
 これによりミランには、4年間で4億ユーロの投資が行なわれ、今夏は1億ユーロが補強費等に充てられるという。
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