リバプールがトランジション・サッカーの切り札を獲得!!

2016年06月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

移籍金はクラブ史上3番目の51億円とも。

ショートカウンターで持ち味を発揮するマネは、クロップのトランジション・サッカーと相性がいいはずだ。(C)Getty Images

 ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールが6月28日、補強ポイントの前線にアタッカーの即戦力を獲得した。
  
  新たに迎えたのは、セネガル代表のサディオ・マネ。所属するサウサンプトンに支払った移籍金は、3000万ポンド(約51億円)前後と伝えられており、事実であればクラブ史上3番目の高額となる。
 
 過大評価との声が一部にある。たしかに、初挑戦のメガクラブでどこまで活躍できるかは未知数だ。ただ、24歳と若いにうえに、昨シーズンは11得点・6アシストを記録するなどプレミアでの実績も十分。なにより、クロップ監督が標榜するトランジション・サッカーとは相性が良いだろう。
 
 CF、ウイング、トップ下と前線のあらゆるポジションに対応するマネは、ワイドエリアからの鋭い飛び出しに持ち味があり、ポジティブ・トランジション(守→攻への切り替え)の意識が非常に高く、ショートカウンターで本領を発揮するアタッカーだ。最前線からの守備も精力的にこなすだけに、いわゆるゲーゲンプレスの質を高める存在としても期待が持てる。
 
 雑になりがちだった課題のフィニッシュワークは、昨シーズンのプレーを見る限り改善傾向にあるだろう。また大舞台に強く、36節のマンチェスター・シティ戦でハットトリックを成し遂げたのは記憶に新しい。
 
 3000万ポンドが高かったかどうかの判断は、トランジション・サッカーの切り札となりうるマネの1年目を見てからでも、遅くはないはずだ。
 
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