【リオ五輪代表】「あの場面が再び来たらどう反応できるか--」。浅野が汚名返上弾を狙う

2016年06月28日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「悔しい経験が成功につながると信じてやっていきたい」

浅野は南アフリカ戦で結果を残せるか。A代表でのあの経験を糧にしたい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 6月29日にリオ五輪へ向けた国内最後のテストマッチ、南アフリカ戦に臨むU-23日本代表は、28日、試合会場となる松本平広域公園総合競技場(アルウィン)で前日練習を行なった。

【PHOTO】リオ五輪に生き残りをかけた南アフリカ戦前日練習@松本

 トレーニング前の会見で手倉森誠監督が「トゥーロン(国際大会)では外しまくってきたので、ぜひゴールを取って欲しい」とFW陣に発破をかけるなか、最も期待されるのは、先日のブルガリア戦でA代表初ゴールを決めた浅野拓磨だ。

 南アフリカ戦には海外組の久保裕也が参加せず、久々の招集となった鈴木武蔵は、前日練習で一部別メニュー調整をした状況を考えれば、なおさら彼にかかる期待は大きい。

 浅野といえば、多くの人がA代表のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、試合終盤のチャンスをフイにし、涙を流した姿を連想するだろう。ただ、本人は直後のJ1第1ステージ15節の神戸戦では「周りからはいろいろ言われるが、良い経験として捉えて進みたい」と前向きなコメントを発し、続くFC東京戦では1ゴールと結果を残した。
 
 南アフリカ戦を前にしても次のように語る。
 
「悔しい経験としてひとつ残っていますが、引きずることはなく、切り替えて、ああいう場面が再び来て自分がどういう反応をするのかは楽しみです。今は目の前のことを100パーセントでやるだけだと思います。誰でも悔しい経験はしてきているはずで、悔しい経験が成功につながると信じて自分はやっていきたい。あの経験をバネにして頑張りたいです」
 
 リオ五輪へ向けては、興梠慎三のオーバーエイジとしての参加が内定している。南アフリカ戦は本大会のメンバー入りへのサバイバル、そしてレギュラー獲りへのチャンスとなる。
 
「僕はゴールという結果で勝利に貢献したいと思いますし、それが自分のアピールになります。すべての力をピッチで出したいです」
 
 最終予選の決勝戦で見せたあのジャガーポーズと満面の笑みは再び見られるのか。松本で躍動する姿に期待したい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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