2025年３月23日、RB大宮アルディージャと水戸ホーリーホックの一戦でヒヤリとする衝突シーンがあった。33分、水戸のゴールキックに反応した大宮のDF市原吏音が空中戦で競り合うと、相手の後頭部が顔面にヒットしたせいでその場に倒れ込んでしまう。

　倒れたまま足をバタバタさせて、頬あたりを両手で押さえる市原の姿は痛々しかった。実際、本人も「めちゃくちゃ痛かった」と証言している。

「頬骨あたりで、折れたんじゃないかと」

　それほどの衝撃だった。しかし、数分後に市原は立ち上がりプレーを続行している。
 

「意識はあって、全然やれる感覚はありました」

　ならばなぜ、しばらく倒れていたのか。その理由を市原は「みんなが倒れておけというから（笑）」と笑顔で答えていた。

　基本的には問題ないようで、「大丈夫です」と力強く言っていた。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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